利用者や物の場所が高精度で把握できる位置情報サービスの開始について

1998年11月6日

 当社は、PHSの位置情報機能を利用して利用者や物の現在位置を確認できる位置情報サービスを事業化し、 8月からの試行期間を終え、12月8日より東京地区での本格商用サービスを開始します。

 これは、PHS基地局が細かく設置されていることから、 PHS基地局と交信する端末の位置を高精度で検出できる利点を活用し、 移動する人や物の現在位置をリアルタイムで把握してパソコン画面の地図上に表示するもので、 福祉介護や警備、貴重品輸送、作業管理、迷子探索など幅広い分野での利用が期待されています。

 端末の現在位置は平均誤差68mで特定することができ、 PHS網を利用した同様のサービスと比べて高い精度で位置を特定できます。 また、PHSの通話が可能な駅構内や地下街、ビル内などでも位置検索を行なうことが可能なので、 GPSを利用したシステムよりも広い範囲で利用できます。

 このサービスでは、DDI東京ポケット電話株式会社のPHS網を利用して、 対象端末周辺の複数の基地局からの電界強度の違いによって端末の位置を特定します。 当社が運営する位置情報サービスセンターは、利用者からの要求を受け端末の位置を特定し、 利用者の検索用パソコン画面の地図上に端末の位置を表示します。

 本サービスを利用するために必要なものは、 (1)位置探索機能付端末(専用端末、通話機能付端末) (2)検索用パッケージソフト(地図ソフトを含む) (3)位置情報サービス利用契約です。 なお、このサービスの利用料金は、PHSの料金に加え、 月額基本料500円と一件当たり5~30円(使用頻度による)の情報検索料です。

 情報システム技術の高度化に伴い、位置特定の技術も種々開発されていますが、 本技術はPHSを使った位置特定の中核技術のひとつであり、 当社は本技術を商用サービスとして提供するものです。 今後、当社は位置情報をアプリケーションとして利用するプロバイダーなどに向けて本サービスの拡大をはかり、 位置情報のプラットフォームビジネスを推進し、 2001年度には300システム売上高50億円(内サービス事業売上分は約50%)をめざします。

 なお、本サービスは11月10日から東京ビッグサイト(有明:東京国際展示場)で開催されるコムジャパンに展示されます。


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資料1:弊社位置情報サービス事業の方針
資料2:位置情報サービス事業内容
資料3:位置情報システムの適用分野


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