FCRAMとは FCRAM(Fast Cycle RAM)は回路の工夫によって従来のDRAMに対して 2-3倍の速いサイクルで動作ができる新しいメモリです。 DRAMに特有なプリチャージ命令(注1)を与える必要が無く、 サイクル時間(注2)がアクセス時間(注3)と同等以下にできます。 このメモリの技術は富士通が開発したもので、 昨年1998年6月のVLSI回路シンポジウム(IEEEと応用物理学界が主催)で試作結果を発表、 これをもとに製品化の改良をしたものです。 東芝でも同様な新しいDRAMの開発を進めていたこともあり、 東芝と富士通で共同開発することによって両社から完全に互換性のある製品を提供します。 従来の高速DRAMとFCRAMの相違 (2) 小領域の記憶コアを動作させる:低消費電力かつ高速アクセスも実現 注釈
ここではメモリの動作を人が畑に入って花を取って出て行く動作で例えます。 畑は記憶コア部分、花は記憶データに対応します。畑の入り口には信号があり、 従来のメモリでは一人が畑に入っていると次の人は入れません。 一方、FCRAMでは畑の途中にも信号がありそれぞれの区間で人が入れます。 次の区間に人が出ればまた次の人が入れます。 こうしてつぎつぎと複数の人が畑に入れますので花(データ)を少ない時間でたくさん取ることができます。
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