心臓などの循環器検査に対応したフルディジタルの最高級超音波診断装置「PowerVision 8000」の発売について

1999年3月19日

512チャンネルの受信回路の採用で、高画質・高感度を実現

株式会社 東芝
東芝メディカル株式会社

 株式会社東芝は、業界最高クラスの512チャンネルのディジタル受信回路を搭載したことに加え、 プローブ内の回路の性能を向上させ超音波の電気信号への変換効率を高めたことにより、 高画質のB-mode(超音波断層像)と高感度のカラードプライメージング(血流画像検出)を実現した最高級のフルディジタル超音波診断装置「PowerVision 8000」を商品化し、 本日より販売を開始します。

 新製品は、不要な反射エコーをカットするディジタル受信フィルタのソフト制御を一部自動化して最適化しているので、 カラードプラモードで腎臓や肝臓内部などの低速の血流を観察する際でも高精細な画像が得られます。

 さらに、プローブから送信した周波数の超音波の代わりに、 送信した周波数の2倍の周波数の超音波(高調波)を受信して画像を構成する「ハーモニックイメージング」技術を採用しています。 本技術の採用により、血液中に微少気泡(マイクロバブル)を注入することでより多くの高調波を含んだ反射エコーが返ってくる現象を利用した「超音波造影法」を効果的に行うことができ、 高精細な画像を得ることができます。

 また、マイクロバブルを用いない場合でも、生体組織から弱い高調波が返ってきますが、 本技術の採用により従来利用していなかった高調波を活用でき、 より精細な画像を得ることができます。

 新製品は、本格的な循環器検査に対応した各種計測アプリケーションソフトを搭載しており、 ルーチン検査から研究用途まで幅広く使用できるほか、 胎児発育計測等の循環器以外の分野に対応した多くのアプリケーションソフトも備えており、 全身の検査にも対応しています。
 なお、国内販売は東芝メディカル株式会社が担当します。


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