新製品の主な特長

  1. 国際標準MPEG-4最終規格草案に準拠
    新製品は、MPEG-4の基本機能であるシンプル・プロファイルに加えて、 さらに上位の機能であるコア・プロファイルに含まれるオブジェクト符号化処理機能も実装しているので、 映像を例えば背景と被写体など複数のオブジェクトに分けて符号化し(オブジェクト符号化)、 別の画像や文字と組み合わせて新しい映像を合成するなど、大幅な情報量の圧縮と柔軟な映像処理が可能です。

  2. シーン記述の実現
    動画、静止画、文字などコンテンツを構成する情報をオブジェクトとして定義し、 それぞれの画面配置、表示タイミング、動きなどを指示することができます。 この技術を適用することにより、 受信者が必要な情報を選択表示できるようなマルチビデオやインタラクティブコンテンツを制作することができます。

  3. オーサリングツールの整備
    上記オブジェクト符号化やシーン記述を簡単に利用できるようにするためにオーサリングツールをコンテンツ編集ツールに加えました。 コンテンツ編集ツールは、シンクロコンテンツ機能、カット・マージ、オブジェクト・オーサリング、 シーン記述と一段と強化されました。

  4. 遠隔監視機能の強化
    インターネットを利用した遠隔監視のニーズに応え、監視専用のプロデューサ、 サーバを商品ラインナップに加えました。監視用途では、通常時は滑らかな動画で監視を行い、 異常発生時は滑らかさよりはむしろ一枚一枚が高精細な画像が求められます。 MobileMotionは動画符号化パラメータをダイナミックに設定することにより通信ビットレートを変えずにこうした画質の切換えを行うことができます。

  5. 画面サイズ:VGA、伝送レート:1.5Mbpsを実現
    従来の画面サイズ(SQCIF:128X96画素~CIF:352X288画素)、 伝送レート(6Kbps~384Kbps)を拡大し、それぞれVGA:640X480画素まで、 1.5Mbpsまで処理可能としました。また、公衆回線を利用した28.8Kbps、 ISDN回線を利用した64Kbps~128Kbps、 さらにLANを利用した最大1.5Mbpsの幅広い使い分けができます。 さらに、画面サイズもSQCIF(128X96画素)からVGA(640X480画素)まで様々なサイズを設定できます。 これらにより利用方法に適した画質、画面サイズ、ビットレートの動画を送受信することができます。

  6. エンコーダおよびデコーダ・ライブラリの提供
    MPEG-4画像の生成・再生機能を取り入れたアプリケーションを構築したいという要望に応えるため、 MPEG-4エンコーダおよびデコーダ用C++ライブラリをラインナップに追加しました。 ビデオメール、ビデオチャット、ビデオ掲示板など新しいアプリケーションの開発・商品化が加速されるものと期待されます。


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