日米欧11社、IEEE1394デジタルインターフェースの利用を加速する必須特許共同ライセンス プログラムで合意

1999年5月12日

アップル コンピュータ インク
キヤノン株式会社
コンパック コンピュータ コーポレーション
インテル コーポレーション
松下電器産業株式会社
三菱電機株式会社
ロイヤル フィリップス エレクトロニクス N.V.
ソニー株式会社
STマイクロエレクトロニクス
株式会社東芝
ザヤンテ インク

 アップル コンピュータ インク(以下、アップル)、コンパック コンピュータ コーポレーション(同、コンパック)、 松下電器産業株式会社(同、松下電器)、ロイヤル フィリップス エレクトロニクスN.V.(同、フィリップス)、 ソニー株式会社(同、ソニー)、株式会社東芝(同、東芝)の日米欧6社と、 新たに共同ライセンスに参加したキヤノン株式会社、インテル コーポレーション、三菱電機株式会社、 STマイクロエレクトロニクス、ザヤンテ インク計11社は、 高速デジタルインターフェースIEEE1394の必須特許共同ライセンス プログラムについて合意しました。

 アップル、コンパック、松下電器、フィリップス、ソニー、東芝の6社は、 本年2月、同技術の必須特許を共同ライセンスすることで基本合意し、 その枠組み作りを進めてまいりました。 今回、新たに参画した5社を加えた11社は、共同ライセンスにおける必須特許の範囲をIEEE1394-1995、 および現在IEEEで検討されているIEEE P1394a、 およびIEC61883 Part1仕様とすることを決定しました。加えて、 同じくIEEEで検討されているIEEE P1394b仕様についても、共同ライセンスの範囲とすることを予定しています。
 また、ライセンス料は、製品におけるIEEE1394物理層LSIの搭載数に関わらず、 1システムあたりUS$0.25とすることで合意しました。 なお、IEC61883 Part1に係る必須特許ライセンスは、 ライセンスを受ける側の選択となっており、 ライセンスを希望した場合にもライセンス料を追加することなく利用できます。

 共同ライセンス プログラムでは、本プログラムに参加希望するIEEE1394必須特許所有企業を、 下記第三者機関を窓口に募る予定です。第三者機関では、11社を含め、各社から申請された特許の必須性を審査します。

受付期間 1999年5月15日から同年6月30日まで
受付窓口 Garrard Beeney(弁護士)
Sullivan & Cromwell(法律事務所)
125 Broad Street、New York、N.Y.、10004、U.S.A.
電話:+1-212-558-3737 ファックス:+1-212-558-3588

 また、共同ライセンス活動は、必須特許審査終了後に開始され、 独立した第三者機関で行うことを予定しています。

Patrick Gelsinger(Vice President & General Manager of Intel's Desktop Group)のコメント
「インテルは、IEEE1394がパソコンとコンスーマー機器との融合を図り、 新しい付加価値を生み出すものと確信しています。多岐に渡るIEEE1394特許技術のためには、 共同ライセンスのようなリーズナブルな仕組みが必要とされており、インテルは、各社と共同で本プログラムに参画できることを大変光栄に思っています。」

Christos Lagomichos(Vice President & General Manager, Consumer Broad Band Division, STMicroelectronics)のコメント
「現行の400Mbpsに加え、近い将来登場する800Mbpsにもおよぶ転送速度を持つ高速デジタルインターフェースIEEE1394は、 パソコンやデジタルカメラ、デジタルSTB(Set-Top Box)、 デジタルテレビなど、幅広いコンスーマー機器で利用されるようになるでしょう。 STマイクロエレクトロニクスは、1990年5月、この分野における最初の特許を出願したIEEE1394技術のパイオニア企業です。 我々は、今回のプログラムを積極的に支持すると共に、 各社と共同でIEEE1394の普及促進に努めてまいります。」

野間口 有(三菱電機株式会社、常務取締役、開発本部長)のコメント
「IEEE1394は、民生用電子機器、PC等の間のシンプルコネクションを実現します。 当社が力を入れているオープン・デジタル・ネットワークの重要な構成要素として多いに期待しています。」

Michael Johas Teener(Chief Technology Officer of Zayante, Inc.)のコメント:
「Zayanteは、IEEE1394の性能と利便性をさらに高めるために、 われわれの技術を持って IEEE1394特許の共同ライセンスに参加することを光栄に思います。 特に、1394b仕様の Gigabitの高転送速度と100mの長距離をカバーし、 必須特許を合理的な料率でライセンスすることはIEEE1394の採用を急速に促進するものと確信します。」

 なお、今回の共同ライセンス プログラムには、富士通株式会社、 マイクロソフト コーポレーション、ナショナル セミコンダクタ コーポレーション、 三洋電機株式会社、セイコーエプソン株式会社、シャープ株式会社、 日本ビクター株式会社のご賛同を得ております。

Carl Stork(General Manager of Windows Hardware Strategy and Evangelism at Microsoft)のコメント
「新しいプラットホーム技術が幅広い機器に搭載されるためには、オープンでリーズナブルなライセンス方法が不可欠です。 マイクロソフトは、今回の発表が、IEEE1394が広く普及するための重要なステップになると考えています。 当社は、Windows 98よりIEEE1394への対応をすすめており、 Windows 2000やWindows 98 Second Editionにおいても、IEEE1394への対応を予定しています。」


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