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キヤノンと東芝が次世代大画面ディスプレ−を共同開発

1999年6月14日

キヤノン株式会社
株式会社 東芝

キヤノン株式会社(社長:御手洗冨士夫)と株式会社東芝(社長:西室泰三)は、 このたび、次世代大画面ディスプレーとして期待される表面伝導型電子放出素子を用いたディスプレー「SED(Surface-Conduction Electron-Emitter Display)」 の技術とその量産化技術に関する共同開発契約を締結いたしました。 両社は今回の契約により、SEDの開発および試作ならびに製品設計認定試験の最終判定を共同で行います。 また、今回の共同開発によりSEDの事業化の見通しがついた場合には、 両社による生産ジョイントベンチャーの設立に着手する予定です。

SEDは、ブラウン管の電子銃に相当する電子放出部を画素の数だけ設けたガラス基板と、 これと対になる蛍光体の付いたもう一枚のガラス基板を、 数ミリメートル程度の間隔に近隣して配置し、 中が真空となるように封止して作成するディスプレーです。
SEDはブラウン管と同様に、電子を蛍光体に当てて発光させる自発光型ディスプレーであるため、 一般家庭に普及しているテレビで得られるのと同じ輝度と鮮やかな色を実現できます。 しかも、ブラウン管のように電子ビームの偏向が必要ないため40型を超えるような大画面でも、 奥行きが数センチメートル程度であり、大画面壁掛けTVの実現が可能です。
また、低消費電力である点もSEDの大きな特長です。 大型ブラウン管に比べて電子ビームの偏向回路が不要なため、 SEDの消費電力は約2分の1です。 また、プラズマ・ディスプレー・パネル(PDP)と比較すると、 発光効率が高いため約3分の1で済みます。

キヤノン株式会社は、売上げ額の1割以上を研究開発費にあて、 技術の多角化を積極的に推進しています。SEDの研究に関しては、 1986年頃より電子放出素子の研究開発を開始し、電子放出部に酸化パラジウムの超微粒子膜を用いて、 幅が数ナノメートルという非常に狭いスリットを持つ電子放出素子を作成する方法を発明しました。 96年にはこの電子放出素子を用いて自発光型のディスプレーが実現できることを明らかにしました。 また、キヤノンが開発したバブルジェット印刷技術を用いて超微粒子膜を形成することに成功し、 電子源基板の大面積化への道を開きました。 現在は平塚事業所で30型の試作に取り組んでいます。

株式会社東芝は、ディスプレー事業においては、 ブラウン管や液晶などのデバイスと、カラーテレビやパソコンなどの応用製品の両分野で、 世界でも有数の地位にあり、部品材料技術から回路技術、製品技術まで幅広い技術を有しています。 とくにSEDと多くの共通技術要素があるブラウン管については、 蛍光体やゲッターなどの幅広い部品材料技術、世界でもトップクラスの真空化技術、 マイクロフィルターをはじめ高輝度・高コントラストを実現する蛍光スクリーン技術などを有しており、SEDの実用化や高性能化、 さらには量産化をはかるうえで大きな力となります。

今回の共同開発は、これら両社の有する技術・ノウハウを組み合わせることにより、 SEDの開発・商品化ならびに量産化を早期に実現していくことを目的としています。

デジタル技術の進展により、情報と映像の融合が急速に進み、 またわが国においても21世紀初頭よりデジタル放送時代を迎えようとしています。 その中で、映像や情報の窓口となるディスプレーも、高精細化と大画面化が求められる一方、 薄型・軽量化と低消費電力を合わせて実現することが求められています。
両社は、SEDを次世代大画面ディスプレーの本命と位置付け、その商品化と実用化に向け、 開発に取り組んでいく方針です。


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