開発の背景と狙い

 MRI装置による検査は、他の画像診断装置による検査と比較して、 X線被曝がないことや病変の検出能が高いこと、 任意方向の断面で撮像できることなどの利点がある一方で、 MRI装置が強力な磁場を発生させる撮像原理が原因となって、 大きな騒音(振動音)が発生するため、 検査を受ける患者に大きな負担を与えるという課題があります。
 近年のさまざまな技術革新により、 最新のMRI装置が提供する画像診断情報の質は飛躍的に向上してきましたが、 その弊害として装置が発生する騒音がより大きく耳障りになってきています。 その騒音の大きさは、電車の通るガード下や飛行機の離着陸直下での騒音に匹敵する場合もあります。

 今日、医療施設においては、患者の視点に立った質の高い医療サービスの提供が重要視される傾向が強まっている中、 MRI検査の際に発生する騒音を解消することは、 画像診断の質の向上とともに患者の検査環境(患者アメニティ)を高めるうえで有効であり、 また、重要な課題であると考えられます。

 新製品は、このような背景において、MRI装置としての画像診断能と、 静音性・開放性に代表される患者アメニティを高いレベルで同時に満足させることをコンセプトとして開発し、 今回、商品化するものです。


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