| 開発の背景・狙い 近年、ビルディングオートメーション、ファクトリ－オートメーションなどの分野において、 各種データ転送を行う通信制御ネットワークが急速に普及しており、 様々なネットワーク構築手法が実用化されています。 「ＬＯＮシステム」は、独自のプロトコルを用いて、 各種センサと照明やモータなどの機器を通信制御できる分散形の通信制御ネットワークです。 簡単な命令で機器の相互制御を実現するとともに、 既存の電力線などを通信回線として利用できるため、 低価格の通信制御ネットワークの構築に適しています。 また、ＬＡＮのような専門的な情報通信ネットワーク技術や通信プロトコル技術を必要としないため、 各機器に実行させたい機能を記述するだけで全体に高度なネットワークまで発展させることができます。 当社は、米国エシェロン社と技術提携を行ない、９２年に「ＬＯＮシステム」の通信制御用マイコンを商品化し、 これまでに、世界各国で３，０００社以上で採用されています。 家電向けＬＯＮは、これまで主に産業システム分野で大きな実績をあげてきた「ＬＯＮシステム」を、 チップ実装面積を従来の約半分とすることで、その適用用途を家電製品にまで広げ、 ＬＯＮネットワーク家電システムを構築することができます。
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