六フッ化硫黄/窒素混合ガス分離回収装置の開発について

2000年1月17日

 当社は、各種電力機器の絶縁用ガスとして用いられ、 地球温暖化への影響が極めて高い六フッ化硫黄(SF) の使用量を削減するために注目されているSFガスと窒素ガスとの混合ガスからSFガスを99%以上回収できる装置を開発し、 本日から営業活動を開始します。

 SFガスは、人体に無害であることや化学的・熱的には安定で絶縁特性に優れることから主にガス絶縁開閉装置(GIS) やガス絶縁変圧器などの電力機器に広く用いられていますが、 地球温暖化係数が二酸化炭素に比べて高いため、 大気への放出量削減に向けた取り組みが始まっています。 その一環で、電力機器の絶縁用ガスとして、 窒素ガスに10%程度のSFガスを混ぜてSFガスの使用量を削減した混合ガスの利用が検討されています。
 今回、当社が開発した装置は、SFガスと窒素ガスの混合ガスを分離回収・再利用するもので、 従来から用いられている液化回収方式に加えて、 吸着剤による気体分子の吸着効果を応用することによって、 高効率に混合ガスからSFガスを分離回収することができます。 また、機器の点検・試験後のガスの再利用が可能で、 SFガスの大気への放出量を大幅に削減することができます。


本装置の概要
開発の背景と狙い
本装置の主な特長
本装置の主な仕様
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