本実験の背景と狙い

 21世紀を目前に控えた現在、IT技術の進歩や新しい半導体製品の登場などにあわせて、 デジタルAV機器は日進月歩で進化しており、 著作権保護に対応した高度なセキュリティ機能を持つ小形メモリカードやメモリカードに記録された音楽を再生する小形軽量のシリコンオーディオプレーヤの製品化、 インターネットによるコンテンツ配信事業の出現などの動きが相次いでいます。 このような中、コンテンツの入手方法自体も利用者のより身近な場所で、 好きな時間に入手するニーズも高まってきているなど、 人が多く集まるスポットにおけるコンテンツ配信事業の立ち上げに望ましい環境が整いつつあります。
 当社は、今回の実験について、 これまで「駅」を利用したコンテンツ配信事業の検討を行ってきた結果を検証する場として、 また、新しいシリコンオーディオプレーヤやコンテンツ配信などの新しいデジタルAVの世界を体験してもらう場として、 さらに、通勤・通学、ショッピング、レジャーのために多くの乗降客が行き交う「駅」の持つ潜在的な優位性を確認する機会として位置づけています。

 当社は、フラッシュメモリに注力している半導体事業やシリコンオーディオプレーヤの端末事業、 通信事業者と連携したシステム・インフラ構築事業など、従来からの事業分野での実績をベースに、 高度なIT技術を利用したサービスプロバイダ事業にも積極的に対応していくことをめざしています。 今後、今回の実験による消費者の反応などを基にして、 コンテンツプロバイダ事業者との連携や無線技術の取り入れを進め、 大きな集客スポットである「駅」でのニュースや音楽などのマルチメディア情報を瞬時にダウンロードするコンテンツ配信事業への展開を図っていきます。


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