開発の背景と狙い

 MRI装置による検査は、他の画像診断装置による検査と比較して、X線被曝がないことや病変の検出能が高いこと、 任意方向の断面で撮像できることなどの利点がある一方で、画像診断情報の高品質化にともない、 大きくなる検査時の騒音が患者に負担を与えるという課題がありました。
 当社は、この課題に対して、従来は聴感で50%程度のカットが限界であった騒音を、 90%カットする静音化機構「Pianissimo(TM)」を開発し、 世界一静かな検査音を実現した1.5テスラMRI「EXCELART(TM)(形式名:MRT-2000)」を1999年9月に商品化しました。 この製品の持つ画像診断能や患者アメニティ性能などが高い評価を受け、 発売から半年間で約50台を受注するなど好調な実績をあげています。

 今日、特定機能病院や地域医療支援病院、地域の基幹病院など地域医療において中核的な役割を担う医療施設は、 近隣の医療施設からの紹介患者を含む大勢の患者に対して、より高度な医療を提供することが求められています。
 このような状況の中、MRI装置に対しては、より質の高い画像診断情報がより短時間に得られることや、 短時間に大勢の患者の検査に対応できるなどの性能が求められています。

 新製品は、このようなニーズに対応するために、先に製品化した「MRT-2000」の高い患者アメニティ性能をベースに、 画像診断情報の質と検査スピードの一層の向上をコンセプトに開発し、今回、商品化するものです。


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