計画の基本

(1)IT技術を駆使した価値ある製品とサービスの提供

 デジタル技術の進展、情報・通信・映像の融合、インターネットの普及などにより、 産業・社会・家庭などあらゆる分野で"IT革命"が進行し、生活や社会・ビジネスのスタイルを大きく変えつつあります。

 当社は、事業戦略の最重点を、モバイル、ネットワークを中心とするIT事業分野に定め、 ノートPC・携帯電話・モバイルAVなどの端末機器や、半導体・液晶など、 最先端のIT技術をベースにした製品の提供や、お客様の満足を実現するソリューションサービスの提供、 そしてこれらを融合することにより、産業・社会・家庭の各分野において、 IT化の促進と新しいスタイルの確立に貢献していきます。

(2)カンパニー制の進化とインターカンパニー・バリューチェーンの構築

 当社は、昨年4月に社内カンパニー制を導入し、 自立した経営体制の確立と意思決定のスピードアップをはかることにより、 グローバルな競争においてそれぞれの事業が勝ち残り、確固とした地位を築いていく体制を確立しました。
 今回策定した中期経営計画は、社内カンパニー制のもとでの初めての計画です。 それぞれのカンパニーがグローバルな競争の中で、勝ち抜いていくための戦略と計画を立案し、 明確な責任意識のもとに着実な実行を行います。

 一方、モバイルをはじめとする重点事業分野については、システム、サービス、製品、 コンポーネントなどの各カンパニーが戦略的な連携を行い、 それぞれの強みを結合することによって価値連鎖を実現していくインターカンパニー・バリューチェーンを形成し、 全社としての付加価値の増大と、事業の拡大をはかっていきます。

(3)企業価値の向上とコーポレートガバナンスの充実

 今回の計画の中で基本としていることは、 東芝という会社が世界の皆様から「価値ある企業」「存在意義のある企業」として認識され、信頼していただくことです。

 当社にとり、価値ある製品やサービスの提供を通して、 お客様からご満足をいただくことが最大の使命でありますが、それと合わせ、常に成長を続け、 「企業価値」の向上をはかっていくことが大切であると考えています。

 昨年のカンパニー制スタート以降、キャッシュフロー経営を導入し、その徹底をはかっています。 この効果が早くもあらわれ、99年度はフリーキャッシュフローで1,000億円を超えるプラスとなっています。
 投資に対し、つねにそれを上回る新たな価値と収益を生み出すことを基本にすえ、 (1)ROE、ROI、(2)フリーキャッシュフローを指標に、経営活動を進めていきます。
 また、資産効率の向上をはかり、財務力の強化をはかります。

 お客様、株主、従業員、地域社会などそれぞれの皆様方の満足を高める活動により、 社会から信頼と評価をいただくことに努めていきます。
 透明で開かれた会社であることをめざし、ディスクロージャーの強化もはかります。

 これらを徹底することにより、「企業価値」の向上をはかっていきたいと考えています。


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