新製品の主な特長

  1. SSMD方式のマトリクス検出器を採用

    当社全身用CT装置の最高機種「Aquilion」で開発されたSSMD方式を採用しました。 検出器は、約2万の素子から構成されており、体軸方向にも精度の高いデータが得られ、 高分解能でシャープな画像が得られます。 中央には最少0.5mm用の素子を配しており、isotropic分解能で高画質な画像を得ることが可能です。

    Selectable Slice thickness Multi-slice Detectorの略。 精密加工された検出器素子の出力を束ねることにより、任意のスライス幅を選択可能にした検出器。 束ねられた出力は収集装置(DAS)に送られる。 このDASがデュアルスライスシステムでは2つあることになる。

  2. 高速スキャンを実現

    1回転で、2スライスの画像が得られ、1回転0.75秒の高速スキャンが出来ます。 スライス厚10mmのヘリカルスキャンで15cmの領域を4秒でスキャン可能です。 撮影が短時間で終了することから、患者を早く開放できますし、管球に対する負荷も小さく、 冷却待ちがなくなり、スループットが向上します。

  3. 検査効率の向上

    最高機種「Aquilion」で開発したMUSCOT再構成法を用いていますので、 同じ生データからさまざまなスライス厚の画像をつくることができます。 このため、最初から薄いスライス厚を採用することにより、従来のような再撮影ということをなくせます。 なお、再構成時間は1秒の高速処理を実現しています。

    Multi-Slice Cone-beam Tomographyの略。 東芝が独自に開発したマルチスライスデータの再構成法。 スライス方向のフィルタ処理などを取り入れることにより、 アーチファクトのない高精細な画像再構成が可能になった。

  4. 優れた操作性

    マルチスライスの大容量データを快適に扱う数々の機能を搭載しました。 沢山の画像を効率良く扱うためのイメージマトリクス表示や、 実際にフィルムに出力されたイメージ(仮想フィルム)を表示し、編集が行えるフィルム処理などが搭載されています。

  5. リアルタイム技術

    世界最速秒速12枚のスピードでスキャン中にリアルタイムにCT再構成画像を表示できますので、 スキャン位置や方向の確認、造影効果の確認が即座に行え、救急患者の検査で威力を発揮します。
    またこの技術を応用し、造影剤の流入を自動検知し最適なタイミングでスキャンを開始する当社独自の技術「リアルプレップ」も標準装備しています。 「リアルプレップ」は造影検査では欠かせない機能として定着しています。

  6. 患者被曝の低減

    管電流を連続的に変化しながらヘリカルスキャンを行い、 撮影部位によって最適なX線量に制御することができます。 これにより、患者の被曝量を低減するとともに、撮影部位に依存しない高画質が全撮影領域で得られます。
    また、通常の撮影モードのほかに、被曝低減モードを持ち、検査の目的に応じて、被曝量を低減できます。


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