ITS用画像認識LSIの開発について

2001年2月6日

コンフィギュラブル・メディアプロセッサによる
世界初のスマートカー対応LSI

 当社は、ITS(高度交通システム)として開発が進んでいるスマートカー向けの画像認識LSIをコンフィギュラブル・メディアプロセッサを用いて世界で初めて開発しました。 なお、本開発は、2月6日(米国時間)の「ISSCC2001(国際固体素子回路会議)」で発表します。

 本開発品のベースとなるコンフィギュラブル・メディアプロセッサとは、 機能をアプリケーションにあわせてカスタマイズできる新しいコンセプトに基づいたマイクロプロセッサです。 アプリケーションに特化したデータパスを接続することにより、さまざまな用途に対して、 最適なコスト・パフォーマンスのLSIを実現することができます。 さらに、スマートカー用に開発した画像認識技術として、 背景の動きと違う動きだけを抽出することで演算量を減らしたアルゴリズムを用いることにより、 後方の追越車の検出確認に必要な、17~8枚/秒の画像認識処理を実現しました。 また、前方の車に追従して車間距離を一定に保つACC(Adaptive Cruise Control)機能やレーン逸脱防止機能に必要な前方の白線認識では通常100枚/秒の処理速度を達成しました。

 当社は、すでに本開発品を用いたボードも試作し、実車に搭載して評価を実施しています。 当社は2002年頃までの製品化を目指し、追越車検出、白線検出、 前方障害物検出やドライバーの視線認識等ドライバーの運転をサポートするシステムを開発していきます。


開発のポイントと背景
本開発品の主な特長
本開発品の主な仕様
参考資料
お問い合わせ先


プレスリリース記載の情報(製品価格/仕様、サービスの内容、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。最新のお問い合わせ先は、東芝全体のお問い合わせ一覧をご覧下さい。