新製品の主な特長

  1. 高磁場MRI装置ならではの先進の画像診断能

    各部に高性能なハードウエアを採用していますので、 高磁場ならではの基本特性を最大限に活かした高度な検査が行えます。 全身各部のMRA検査やMRCP検査などの管腔検査はもちろん、 虚血性脳血管障害の早期検出に有用な拡散強調画像を用いた検査(ディフュージョン検査)も行えます。 また、超高速スピンエコー法であるFASE(Fast Advanced Spin Echo)法を応用して造影剤を使わずに三次元の血管像を得る当社独自のFBI(Fresh Blood Imaging)法にも対応しています。

  2. 短時間に多くの検査を可能とする高速性

    各種の高速・超高速スキャン法を備えていますので、質の高い診断情報が短時間で得られます。 さらに、当社の最高級モデル(MRT-2001)で採用しているものと同じ高速コンピュータを採用していますので、 高度な処理が短時間で行えます。

  3. 世界一の静音性が生む「ひとにやさしい静かな高磁場MRI検査」

    騒音を90%カットする静音化機構「PianissimoTM」を標準で搭載しています。 また、ソフトウエアによる静音化技術「QuietScan」は、ルーチン検査だけではなく、 脳ドック検査などでも不可欠とされるMRA(MR血管撮影)検査に至るまで広く適用できます。 さらに、検査中の背景音となる磁石用冷凍機の動作音を川のせせらぎ程度(50デシベル台)にまで静音化した新開発の静音型冷凍機を搭載しています。 これらによる世界一の静音性に加えて、ショート・ワイドの磁石架台による高い開放性や、 処理の高速性などを通じて、トータルでひとにやさしいMRI検査を提供します。

  4. 設置コストを抑制する高いコンパクト性

    徹底したコンパクト化設計を行いユニット数を約半減しましたので、 設置に必要なスペースはわずか30m2です。 既設の部屋に設置する場合でも建築の改修工事が最小限で済みます。 また、コンピュータ室に設置するユニットは、レイアウトに関する自由度が高い設計としていますので、 既設の部屋の多様な制約条件にフレキシブルに対応できます。 さらに、操作室に設置するユニットはすべてデスクトップ型としましたので、特別な設置スペースをとりません。

  5. 低い維持費

    各ユニットのコンパクト化、高効率化設計により、この装置の消費電力は約20%低く抑えられています(当社従来比)。 また、高性能冷凍機の働きにより超電導磁石を冷却するために必要な液体ヘリウムの消費も低く抑えられています。 さらにRFアンプのパワー素子には、従来の真空管にかわって特性の劣化のない半導体を採用していますので、 定期交換が不要です。

  6. 高い将来性を生む高い拡張性

    RFシステムのアップグレードに関しては、 RFコイルを追加購入しないでも脊椎検査などの質を高めることができる新開発の「アレイコンポーザ」を搭載しています。 また、情報のネットワーク化に対しては、 パソコンを利用した簡易的な方式からサーバを活用したDICOM規格に準拠した本格的な方式まで、 要求内容の規模に応じて幅広い選択肢を揃えています。

  7. 高いシステム稼働率を生む万全の保守サービスサポート体制

    リモート保守サービス、InnerVisionに対応しています。 InnerVisionは、MRI装置とTAC(Technical Assistance Center)を電話回線で直結し、 障害の早期発見、ソフトウエアに起因した障害の遠隔修復などの迅速な対応を可能とします。 たとえば、ヘリウム残量、コンピュータ室の温湿度など、さまざまな状況を常時モニタリングし、 システムがダウンする前に障害を自動検出し、障害状況をTACへ自動転送し、障害を迅速、的確に解析、対応します。


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