開発した高温超電導マグネットの特長

  1. ビスマス系の高温超電導材料((Bi,Pb)2Sr2Ca2Cu3Ox)を用いており、20K前後の高温運転が可能です。 従来のマグネットシステムで必要であった液体ヘリウムを使用する必要がなく、安価な極低温冷凍機により消費電力を抑えた冷却システムが構成できます。 これにより、従来システムの約3分の1の3.3kWの消費電力を実現しました。

  2. 高温超電導導体の臨界温度(超電導特性を維持できる温度)は110Kであり、運転温度(20K前後)に比べ格段に高いため、余裕度が大きいシステム設計が可能です。 常電導転移(クエンチ。超電導状態が不安定となりコイル全体の超電導特性が失われる現象)が起こりにくく、結晶引上げ装置における稼動安定性も増し、生産性向上に寄与できます。

  3. 臨界温度が高いため、高速励磁が可能で、装置操作も容易となります。


プレスリリース記載の情報(製品価格/仕様、サービスの内容、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。最新のお問い合わせ先は、東芝全体のお問い合わせ一覧をご覧下さい。