新製品開発の背景と狙い

 マルチスライスCTのもたらした最大のメリットの1つが、isotropic(アイソトロピック)な、高分解能、高画質のイメージングだと言われています。 特に0.5mmスライスによる高分解能撮影は、今まで描出が困難だった微細な血管や患部の撮影を実現しました。
 しかし、薄いスライスで広い範囲を撮影するには時間がかかるため、微細な検出素子の更なる多列化による撮影時間の短縮が求められてきました。
 このようなニーズに対し当社は、微細な検出素子の多列化に伴うデータ発生量の増大に対応した高速収集データ処理システムを開発し、0.5mmスライスで16スライス同時撮影が可能な新製品を商品化します。

isotropic
「等方性」という意味で、3D画像を作成する時に、使用するデータが、X軸、Y軸、Z軸の各方向ともほぼ同じサイズの立方体として得られること(どの方向にも等質な高い分解能を有するという意味でこの言葉を使いる)。
藤田保健衛生大学 片田教授はマルチスライスシステムが持つべき最も重要な特性として、これを提唱されています。


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