電力系統・変電に関する事業の統合について

2002年3月1日

株式会社 東芝
三菱電機株式会社

 株式会社 東芝(社長:岡村 正)と三菱電機株式会社(社長:谷口 一郎)は、両社の電力系統・変電事業を統合することで基本合意しました。両社折半出資により本年4月に新会社を設立し、10月1日より営業を開始する予定です。

 新会社は、両社の販売、エンジニアリング、開発、製造の各部門を結集することで、世界トップ3の事業規模を持つ電力系統・変電専業メーカーとなります。新会社は、世界市場で勝ち残る事業推進体制の構築と、経営体質の強化を図り、世界的なリーディングカンパニーを目指します。

事業統合の背景と経緯

 電力系統・変電事業においては、電力会社の設備投資抑制傾向により、国内市場の縮小が続いており、グローバル市場においても、需要は比較的堅調なものの、海外メーカーとの競争が激化するなど、厳しい事業環境にあります。
 そのような中、両社は2000年10月に当該事業分野における包括提携に合意し、製品開発や生産性の向上を目指して詳細な検討を進めてまいりましたが、将来的に本事業を継続し、発展させ、収益源としていくためには、さらに踏み込んだ協業による、事業の抜本的な強化が不可欠であると判断し、本事業の統合について、基本合意に至ったものです。

事業統合の狙い

  1. 両社の資源を結集したコスト・技術・製品競争力の強化

    (1) 生産機種の統合及び生産集約化によるコスト競争力の強化
    (2) 開発拠点の集中による開発スピードの向上
    (3) 資材調達の一元化によるコストダウンの推進

  2. 海外事業展開力の強化

    (1) 両社の海外販売・製造拠点を活かしたグローバル事業推進ネットワークの構築
    (2) 製品ラインアップの充実による世界市場での受注拡大

  3. 経営体質の強化

    (1) 人員スリム化等による軽量化経営の実現
    (2) 専業化による経営スピードの向上

新会社の概要

社名 未定
営業開始日 2002年10月 1日(設立登記 4月予定)
資本金 400億円~500億円(営業開始時)
出資比率 東芝:50%  三菱電機:50%
代表者 未定
本社所在地 東京都(予定)
事業内容 電力用開閉機器、変圧器、系統制御システム、系統保護システムの販売、エンジニアリング、開発、製造、保守。
(但し、系統保護システムの国内における販売を除く)
製造拠点
開閉機器 :川崎、伊丹
変圧器 :川崎、赤穂
系統制御システム :府中、神戸
系統保護システム :府中、神戸

*川崎、府中 :現東芝 電力システム社 浜川崎工場及び府中電力システム工場の当該部門
*赤穂、伊丹、神戸 :現三菱電機 系統変電・交通システム事業所の当該部門
売上目標 1,500億円(2003年度)
従業員数 約2,700名(営業開始時:予定)


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