河南平高東芝高圧開関有限公司の工場の本格稼動について

2002年3月4日

 当社は、中国における電力用ガス絶縁開閉装置の生産、販売、保守を行う合弁企業として、「河南平高東芝高圧開関有限公司」(以下、PTC:Henan Pinggao Toshiba High-Voltage Switchgear Co.,Ltd)を設立し、工場の建設を進めておりましたが、この度工場が完成し、3月2日に開業式を行いました。

 PTCは、2000年9月に、当社と河南平高電気股份有限公司の共同出資により、中国河南省平頂山市を拠点として設立した合弁企業で、今回完成した工場では、当社からの技術移転に基づき、最新の製造技術、生産管理方法、品質管理方法を導入し、72.5kV~550kVのガス絶縁開閉装置(以下、GIS:Gas Insulated Switchgear)の製造を行います。

 現在、中国では、電力需要の増大に合わせて発電設備の建設が続いており、これに伴い、効率的な電力輸送を目指して、送変電ネットワークの整備が急速に進められています。このような中、高品質な電力の安定供給を支えるキーコンポーネントであるGISの市場は今後、ますますの拡大が見込まれています。

 当社は、1995年に「常州東芝変圧器有限公司」を設立し、2000年5月には「寧波東芝華通開関設備有限公司」、同年10月には「珠海許継芝配電自動化有限公司」と、中国における重電機器の拠点を立ち上げており、この度開業したPTCと、今月設立する「広州東芝白雲電器設備有限公司」を合わせた5拠点において、中国企業との協力により、変電、系統、配電、システムといった電力流通設備全般に関わる機器を製造、供給することにより、中国の送変電ネットワークの構築に、一層の貢献を図っていきます。

「河南平高東芝高圧開関有限公司」概要

設立 2000年9月
資本金 1,250万米ドル
出資比率 東芝:50% 河南平高電気股份有限公司:50%
所在地 中国・河南省平頂山市建設路東段
董事長 張炳文( Zhang Bing Wen )
総経理 上田利正
従業員数 約250名(現在約100名)
敷地面積 48,000m2
建屋面積 17,000m2
事業内容 72.5kV~550kVガス絶縁開閉装置の製造、販売、保守及びサービス
事業規模 約40億円(2003年度目標)

「河南平高電気股份有限公司」概要

設立 1998年12月
資本金 1億2,350万元
所在地 中国・河南省平頂山市衛東区南環東路22号
董事長 張炳文( Zhang Bing Wen )

「ガス絶縁開閉装置(GIS:Gas Insulated Switchgear)」について

 しゃ断器、断路器、母線等をガス(SF6ガス:6フッ化硫黄ガス)を封入した金属容器に収納して構成された開閉機器システムの総称。従来の気中または油中の装置と比べて、性能、信頼性、寿命などの面で優れています。


プレスリリース記載の情報(製品価格/仕様、サービスの内容、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。最新のお問い合わせ先は、東芝全体のお問い合わせ一覧をご覧下さい。