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国内初の循環器情報統合システム「CardioAgent(TM)」の販売について

2002年3月7日

米国Heartlab社との国内独占販売・共同開発契約を締結

株式会社 東芝
東芝メディカル株式会社

 当社は、Heartlab社(米国ロードアイランド州ウェスタリー)が医療機関の循環器部門向けに開発した循環器情報統合システムを日本市場向けに「CardioAgentTM」(カーディオエージェント)として商品化し、本日から営業活動を開始します。
 新システムは、循環器系の患者データ(診療・治療画像やレポートなど)の一括管理を行い、ネットワーク上で診療と観察が出来るので、従事するスタフの業務負担軽減と患者サービスの向上が図れ、医療機関経営の効率化を実現する国内初の循環器情報統合システムです。

 また当社は、心血管疾患診断治療先進国の米国における循環器部門PACSのトップシェアの実績と卓越した技術を有する専業メーカーであるHeartlab社と、循環器情報統合システムの日本国内独占販売(5年間)および次世代システムに関する共同開発の契約を締結しました。当社は、医療機関の効率化を支援する医療情報システム事業の強化の一環として、循環器疾患の国内医療ニーズに対応するため、両社のリソースを相互に活用してオープンで拡張性の高い循環器情報統合システムを共同で開発し、販売することを目指します。

 今回発売する新システムの最小構成では、X線動画像・超音波動画像などの診療・治療画像を患者ごとに管理して保管し、各循環器医のパソコンで観察できます。また、ネットワーク上の他のパソコンへの配信機能を備えているので、診療画像などについてネットワーク上で他部門の医師の意見を求めることが可能です。
 また、オプション製品の追加や病院情報システムとの接続により、医師は問診時にはパソコン上で患者の病歴などを参照し、心電図や超音波、カテーテルなどの検査予約を行えます。各検査後には動画像を患者に提示できるので、視覚的なインフォームドコンセントによる治療方針の説明等に利用できます。さらにカテーテル検査・治療時の画像や血行動態等の情報は検査中に記録保存され、それらの情報を同一パソコン上で観察しながら迅速に検査治療結果のレポート作成ができます。加えて本システムは、故障時に自動的に作動するバックアップシステムや、水害や火災などの災害から大切な情報を守るDisaster Recovery Option機能を備えることができます。

 なお、新システムは、3月17日から開催されるACC(米国循環器学会、米国アトランタ)、4月4日に開催される日本医学放射線学会、日本放射線技術学会(神戸)、4月24日から開催する日本循環器学会(札幌)に展示します。

各種の画像診断機器によって得られる画像デジタルで保管・通信・表示・読影できるシステム。

新システムの概要

新システムの概要

開発の背景

 高齢社会を迎えたわが国では、心血管疾患の罹患率・死亡率が近年急増しており、心筋梗塞と脳卒中を合わせた死亡者数は癌よりも多くなっています。
 しかし、心臓病の診断治療は、患者の治療履歴、過去の検査情報とこれから行う検査のオーダ情報、心電図や検査画像、波形情報、検査結果レポート、治療サマリーなど大量の情報を取り扱うため、記録、観察、データの集計、配信に多大な労力を伴うとともに、多くのスタフを必要としていました。
 心臓カテーテル検査、冠インターベンションによる治療は緊急性の高い業務であり、循環器担当医師からは、この膨大なデータをいつでも、どこでも、速やかに統一的な形で参照、編集したいという強い要望があります。

 超音波診断装置、X線診断装置、核医学診断装置、CT、MRIや放射線科PACSシステム等の画像診断機器分野での国内トップメーカーであり、病院情報システム分野でも有力メーカーである当社は、このような医療ニーズに対応するため、心血管疾患診断治療の先進国である米国において多くの実績と卓越した技術を有するHeartlab社の循環器PACSシステムの国内独占販売権を取得し、さらに循環器部門における患者に関する情報の統合管理を行う循環器情報統合システムを販売することになりました。

新システムの特長

  1. データの一元保存管理とネットワークによるデータ検索、観察可能

    強力なデータベースを有するので、X線デジタル動画像や超音波動画像、心電図や血行動態情報などの保管、一元管理ができます。例えば心臓カテーテル検査前に患者の過去の治療履歴や直前の検査データを集めて参照したり、カテーテル検査終了後すぐに画像データ等をモニタ上に同時表示できます。

  2. オープンな接続性

    本システムとの接続仕様は世界的な医用画像業界標準であるDICOM (Digital Imaging and Communications in Medicine)規格に準拠するもので、どこのメーカーの検査装置にも接続できるため柔軟性のあるシステム構築を可能としています。

  3. Webブラウザーを利用し、検査情報やレポートの参照、作成、配信が可能

    例えば診察室のPCで検査画像、波形情報、レポートを患者に提示することができるので、インフォームドコンセントを効率良く実施できます。また、専門医とのネットワークを介したコンサルテーションなどにも活用できます。さらに夜間における担当医不在時の患者の容態急変時にも、ネットワーク上に保管されたすべての最新検査データを迅速に呼び出すことができるので、的確な処置や治療方針決定を支援できます。
    手術などに際して、医師が病状や治療方針を分かりやすく説明し、患者の同意を得ること。

  4. Disaster Recovery Option機能

    故障時のバックアップと災害時のデータ保護が考慮されています。
    本システムの一部に問題が起こった場合でもバックアップ機能により検査中のデータの損失を防止し、検査を中断することなく継続できます。また地震、水害や火災などの災害時にもデータを二重に保管する機能を有することで、検査データを失わないように考慮されています。

Heartlab 社概要

社名Heartlab社(ハートラボ社)
本社所在地米国ロードアイランド州ウェスタリー
創業1994年
代表者Robert R. Petrocelli(ロバート R.ペトロセリ)
事業内容循環器部門の画像保管やネットワーク技術をベースとしたソフトウェアおよびシステムの開発、販売
事業規模2001年度(2000年11月1日〜2001年10月31日)$17,473,000
従業員数89名(2002年2月末現在)

 現在、Heartlab社のネットワークシステムは、テキサス州ヒューストンのSt. Luke's Episcopal Hospital内にあるテキサスハートインシティチュートやカリフォルニア州ロサンゼルスにあるCedars-Sinai Heart Centerをはじめ、米国内の主要な125施設以上の循環器病センターに設置されています。また、Heartlab社のシステムで保管されているデータの総検査件数は90万件以上にものぼります。さらにHeartlab社は、2001年度の「Inc.500」というジャーナルの中で、全米の中で最も急成長している個人所有会社のリスト上位500社のうち242位にランクされた会社で、2000年度と2001年度に、2年連続して、この「Inc.500」の上位500社の中にランクされています。

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東芝メディカル株式会社
システム事業本部
画像システム担当
TEL 03(3818)2138


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