非接触形光伝送デバイス「トスリンク(R)」の新製品発売について

2002年4月4日

光ファイバを使用せず接近させるだけで高速光通信が可能な光伝送モジュール

「TOTX1500(送信側)/TORX1500(受信側)」

 当社は、デジタルオーディオ用光伝送デバイス「トスリンク(R)」の新製品として、光ファイバを使用せずに接近させるだけで高速光通信が可能な非接触形光伝送モジュール「TOTX1500(送信側)/TORX1500(受信側)」を発売します。本日からサンプル出荷を開始し、7月から量産を行う予定です。

 光伝送デバイス「トスリンク(R)」は、プラスチック系の光ファイバを伝送路に使用し、光通信ができる光デバイスで、DVDやMDプレーヤなどの家庭用デジタルオーディオ機器、IEEE1394の長距離化、工作機械や車内LANなど幅広い分野で使用されています。新製品は、従来製品とは違い、光ファイバを使用せずに伝送モジュール同志を3cm以内に接近させるだけで、伝送速度20~125Mbpsでの高速光通信が可能です。このため、接触による接続部分の磨耗もなく長期間使用することができます。

 新製品は、ノートパソコンなどのモバイル機器とインタフェースステーションやドッキングマシンに搭載することにより、外出先から持ち帰ったパソコンをコネクタでの接続なしにネットワークに接続することができます。また、高機能PDAとドッキングクレードルに使用することで、充電時にパソコンなどからからPDAに高速データ転送を行うことも可能になります。

新製品の主な概要

新製品の主な概要

新製品の開発の背景

 近年、オーディオを中心にデジタル機器間でのデータ通信が増加し、光伝送を採用した機器が増えています。また、モバイル機器においても扱うデータ量が大容量化するのに伴い、モバイルに適した小型で容易にデータ転送可能なデバイスが求められていました。

 当社は、こうしたニーズに対応し、非接触でデータ転送ができるトスリンク(R)の新製品を開発しました。新製品の採用により、モバイル機器とパソコンを高速でデータ転送することが容易になります。

新製品の主な特長

  1. 光ファイバを使用しなくても3cmまでの光通信が可能な光伝送モジュール(Optical Fiber-Less Module(OFL))です。

  2. 発光素子や受光素子のほかに送信IC、受信ICをモジュール化しているため、ロジックIC並の手軽さで光通信ができます。

  3. 従来のトスリンク(R)と同じように、送信側にはLEDの駆動回路、受信側には波形整形回路を内蔵し、3.3VPECLレベルのインタフェースとなっていますので、周辺ICとの接続が容易にできます。

  4. 20~125Mbpsのデータ伝送ができますので、10BASEや100BASEのイーサネットの信号や、IEEE1394のS100の信号伝送ができます。

新製品の主な仕様

新製品の主な仕様

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(別紙)新製品の応用例


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