中国での新製造拠点の設置について 2002年5月17日 当社は、最適なグローバル生産体制の構築に向けた取り組みの一環として、中国・浙江省杭州市に、将来の取得優先権分を含めた約40万m2の土地を取得しました。今回、取得した土地については、共通のインフラを整備したうえで、社内カンパニーおよびグループ会社が共同で活用していきます。このため、当社は、取得した土地の管理や製造インフラ、生産サポートなどの共通業務を所管する運営・管理会社「東芝杭州社」を6月に設立します。 現在、中国は世界の工場として、特に組立加工業務における豊富で優秀な労働力を持つとともに、賃金や部材調達、電気や水をはじめとする社会インフラ、税制面など、製造全般での高いグローバル競争力を構築できる体制となっています。一方、マーケット面においては、WTO加盟にあわせた市場開放政策が強力に推進されつつあり、また、中長期的にも高い成長が見込まれる、10億を超える人口規模の世界最大の有望市場です。 今回、当社が土地を取得した杭州地区は、情報機器の部品メーカが集結していることから、部材調達面や物流面での効率が高く、さらに、周辺地域に大学が多数立地しており、技術者を中心に優秀な人材の確保が容易であるなどのメリットがあります。また、当社は、杭州地区では、1991年から産業用・家電用電子部品の製造会社「杭芝機電社」が順調に操業を続けるなど、地域との良好な関係を築いています。 当社は、これまで中国内において、エレクトロニクス分野から重電分野までの幅広い領域で24社を設立しており、新拠点の設立により、17,000人規模のオペレーションに拡大することになります。また、当社は、製造機能だけでなく、中国内の有力な大学との連携や優秀な技術者の活用によって、高度な技術開発も展開しています。 今回、取得した土地については、IT分野を中心とした活用を検討しており、具体的な進出計画の第1弾として、ノートPCの製造会社「東芝情報機器杭州社」を本年6月に設立し、2003年4月から操業を開始する予定です。 中国におけるノートPCの製造拠点としては、すでに上海に現地企業と合弁で設立した「東芝コンピュータシステム上海社」が2000年から他社に先駆けて稼働しています。 当社は、今回取得した土地の活用分野を順次、拡大させることによって、将来的にはグローバルIT製造拠点として位置づけていきます。なお、今後の拠点活用計画については、部品から組立加工までの広い領域で、具体的な検討を進めていきます。 新拠点の概要 運営・管理会社
ノートPC製造会社
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