世界最小のTV電話用画像圧縮伸長機能をもった「MPEG-4モジュール」を開発

2002年6月3日

MPEG-4モジュール

大日本印刷株式会社
株式会社東芝
ディー・ティー・サーキットテクノロジー株式会社

 平成14年5月、大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金1,144億円 以下DNP)と株式会社東芝(本社:東京 社長:岡村 正 資本金2,749億円 以下東芝)、並びにDNPと東芝で共同出資して設立したディー・ティー・サーキットテクノロジー株式会社(本社:東京 社長:岡部邦彦 資本金:10億円 出資比率:DNP51%・東芝49% 以下DTCT)は、次世代携帯通信におけるマルチメディア通信の標準プロトコルである3GPP 3G-324Mテレビ電話機能を搭載した世界最小のMPEG-4動画圧縮伸長装置「MPEG-4モジュール」を開発しました。

 今回3社が開発した製品は、東芝製のMPEG-4動画圧縮伸長(コーデック)LSI T3「TC35273XB」をコアとして、そこにMPUや各種メモリを実装したモジュールで、低消費電力の特徴を持つ東芝製「T3」と、DNPの回路設計技術を駆使することによって、低消費電力での動画像圧縮伸長を可能にしました。各種携帯機器等のモバイル分野への搭載が期待されます。また、DTCTの次世代ビルドアップ配線板であるB2it(ビースクエアイット)と組み合わせることで高密度実装化を実現し、40mm角という世界最小サイズ化を実現しました。モジュールにはあらかじめ3GPP 3G-324Mテレビ電話アプリケーションソフトウェアと、テレビ電話機能に必要なMPEG-4ビデオファームウェア、及びGSR-AMRコーデックファームウェアを搭載しており、容易にテレビ電話システムの構築を行うことができます。
 半導体の製造並びに各種ソフトウェアの開発は東芝、モジュールの製造はDTCT、モジュールの販売はDNPが行ないます。DNPとしては初めてのシステムモジュール分野への進出となります。

 今後はインターネット経由で配信できる機能を搭載したモデルや、東芝の次世代MPEG-4コーデックチップを搭載したモデルを順次開発量産していく予定です。今回開発したモジュールは、本年6月よりサンプル出荷を開始し、10月から量産を開始する予定です。初年度10億円の売り上げを見込んでいます。

 なお、この製品は6月5日(水)から東京ビッグサイトにて開催されます「JPCAショー2002」のB2it Townブースに展示する予定です。


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