デジタル放送受信機向け1チップデジタルテレビ用システムLSIの製品化について 2002年8月8日
当社は、デジタル放送受信機向けシステムLSIの新製品として、CPU、MPEG-2デコーダ、グラフィックの3機能を1チップに統合し性能向上と部品点数削減を実現した「TC81240TB」を開発しました。サンプル出荷は本日から行い、今夏より量産を開始します。 新製品は、現在放送されているBSデジタル放送、CS110度放送に加え、2003年から予定される地上波デジタル放送に対応可能です。デジタル放送のデータはMPEG-2で圧縮して送信しますが、新製品は、その信号をMPEG-2デコーダ部分で伸張し、CPU部分で処理、グラフィック部分で映像信号として表示系に送り出すまでを1チップで実現できます。 また、各種インターフェース機能として、USBなどを搭載していますので、他のデジタル機器と接合させる場合も設計が容易になります。 さらに、機能をアプリケーションにあわせて自由にカスタマイズすることが可能な当社独自開発のマイクロプロセッサ「MeP」(Media embedded Processor)コアを搭載しています。MePは、オーディオ、ビデオを専用で処理する小型CPUとして内蔵し、メインCPUを全体システムの制御に専念させトータルシステムの効率化を図っています。 新製品の概要 開発の背景と狙い 2000年12月にBSデジタル放送が開始されて以来、デジタルテレビ、チューナのセット向けに搭載されるバックエンド部分(CPU、MPEG-2デコーダ、グラフィックなど)は数チップで構成されていました。さらに、すでに放送を開始しているCS110度放送に加え、デジタル地上波放送が2003年末から開始が予定され、今後セットの台数拡大が予想されます。当社は、デジタル放送受信機の本格普及時期に向けて、性能、機能をアップし、かつシステムのコストダウンを目的に新製品を開発しました。 新製品の主な特長
新製品の主な仕様 お問い合わせ先
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