松下電器・東芝 ブラウン管事業を統合

2002年9月26日

松下電器産業株式会社
株式会社 東芝

 松下電器産業株式会社(以下、松下電器)と株式会社東芝(以下、東芝)は、両社のブラウン管事業を統合することに合意しました。両社は、2003年1月1日付で事業統合に向けた準備会社を設立し、2002年度内速やかに統合を完了する予定です。新会社の出資比率は、松下電器60%、東芝40%の予定です。

 今回の事業統合は、両社の持つブラウン管事業の開発力、販売力、製造力を結集することにより、最大限に経営効率化を図り、ブラウン管事業のグローバル競争に勝ち残り、より高収益な事業体を確立することを目的として行なうものです。新会社は、テレビ用ブラウン管で世界3位の事業規模となります。

 ブラウン管市場は成熟していますが、その明るさ、色再現性やコストパフォーマンスはPDPやLCDと比較して優位性があり、グローバルで年率2~3%(数量ベース)の成長が見込まれます。

 今後、デジタル放送が本格的に普及していく中、新会社は、松下電器が持つデジタル大型フラットテレビ管に最適な、画面全体を均一に高画質化させるマスク技術"Super Slot Tension"、また東芝の輝度とコントラストを向上させる"マイクロフィルター"技術など、両社の持つ要素技術を融合することにより、高画質な映像を実現していきます。また、両社の持つ商品開発力、生産技術力を結集し、設計手法や製造プロセスの標準化、共通化をすることで、国際競争力のある事業展開を図っていきます。

 統合範囲は、両社が保有する研究開発、製造、および販売機能を含む国内外の事業(但し、国内の製造を除く)です。統合対象となるのは、松下電器の中国、アメリカ、ドイツ、マレーシアの各拠点、東芝のアメリカ、タイ、インドネシアにある各拠点です。また、両社が出資し、2002年4月15日に発足したブラウン管資材共同購買会社「エムティ・ディスプレイ・プロキュアメント株式会社」も今回の事業統合に含まれます。

 なお、国内の製造拠点については、今回の統合対象から除き、統合会社からの委託により、両社が夫々に生産を継続します。

<ブラウン管事業会社の概要>

ブラウン管事業会社の概要


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