NAND型フラッシュメモリを用いたフラッシュディスクの新製品について

2003年2月13日

多値技術を用いて業界最大容量を実現

株式会社 東芝
日本エム・システムズ株式会社

 株式会社東芝(以下、東芝)とエム・システムズ社(以下、エム・システムズ)は、NAND型フラッシュメモリとコントローラを一体化したフラッシュディスク製品「DiskOnChip」の新製品として、メモリの容量を倍増できる「多値技術」を採用し、フラッシュディスクで世界最大容量の512メガビットを実現した「Mobile DiskOnChip G3」を共同開発し、4月からサンプル出荷を開始します。

 新製品は、データ記録の際に、電子の有無だけでなく電子の量を段階的に認識することで、微細化せずに容量を倍増できる多値技術を用いた東芝のNAND型フラッシュメモリを採用しています。コントローラには、多値データの書き込み・読み出しのために処理を最適化したエム・システムズの新技術「x2(エックスツー)テクノロジー」を取り入れ、80MB/sの高速処理を実現したほか、エラー訂正回路の性能を向上させ信頼性を高めています。(最大4ビット/ページ)
 また、データの書き込み・読み出しの方法や手順を制御し、信頼性を上げる専用ソフトウェア「TrueFFS」を新製品と組み合わせることにより、様々な環境に対応して最適なシステムを構築することができます。

 フラッシュディスク製品は、大容量NAND型フラッシュメモリの特長を生かしたシステムの構築が容易にできるため、携帯電話やPDAなどの携帯情報端末を中心に、今後も需要の拡大が見込まれます。
 東芝とエム・システムズは、1998年から、東芝のNAND技術とエム・システムズの「DiskOnChip」製品技術を組み合わせた製品の共同開発を行っています。

新製品の主な仕様

新製品の主な仕様

エム・システムズ社の概要

社  名 エム・システムズ・フラッシュ・ディスク・パイオニアズ株式会社
所 在 地 セントラルパーク 2000, 7 アティエダ St., ケファサバ 44425, イスラエル
代  表 代表取締役 ドブ・モラン
設  立 1989年 11月
資 本 金 USD$128,290,000 (2002年)
従業員数 250人
事業内容 半導体の開発・製造・販売
エム・システムズ社はフラッシュメモリをベースとした半導体ディスクを開発・製造・販売しています。アプリケーションとしては、携帯電話、PDA、セットトップボックス、組み込みシステム、防衛機器などがあります。


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