血液採取が不要な微侵襲血糖自己測定技術の開発について 2003年4月17日
シスメックス株式会社 シスメックス株式会社(本社:神戸市、社長:家次 恒)と株式会社東芝(本社:東京都、社長:岡村 正 以下「東芝」)は共同で、シスメックスの微侵襲組織液抽出技術と東芝の光センシング技術を組み合わせた微侵襲血糖自己測定技術を開発しました。今回開発した技術では、現在行われている血液中に含まれるグルコース量を測定するのではなく、組織液中に含まれるグルコース量を測定します。指先などを穿刺して採血する必要がないため、患者のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上が図れます。今年度より実用化開発を進め、2005年度の市場導入(予定)を目指します。 食生活、運動不足、ストレス等が要因となって発病する生活習慣病は、年々増加傾向にあります。中でも世界の糖尿病の患者数は2000年で約1億7千万人、2030年には約3億7千万人になると予想されています。また、糖尿病の検査である血糖値の検査市場は約4000億円でありダイアグノスティックス(検体検査)市場の約16%を占めており、今後も年平均10%以上の成長が見込まれております。 今回シスメックスと東芝が共同で開発した微侵襲血糖自己測定技術は、血液ではなく組織液を採取し、その組織液中のグルコース量を測定するため、採血に伴う痛みがなく患者のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上が図れます。シスメックスは痛みの伴わない安定的な組織液の採取技術の開発を担当し、東芝は採取した組織液中に含まれる微量のグルコース量を高精度に測定するバイオセンサーチップ、測定器本体の開発を担当しました。
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