ノートパソコンに搭載できる薄型サイズで100ギガバイトの大容量を実現した2.5型磁気ディスク装置の発売について

2004年4月22日

東芝 2.5型ハードディスクドライブ「MK1031GAS」
 
東芝 2.5型ハードディスクドライブ「MK1031GAS」

 当社は、2.5型磁気ディスク装置の新製品として、業界最大容量*1となる100ギガバイト*2を実現した「MK1031GAS」を開発し、5月からサンプル出荷を開始します。
 100ギガバイトの大容量を達成したことで、テレビ機能付きノートパソコンでも長時間録画が可能になるなど、ノートパソコンのAV利用をますます広げることができます。

 新製品は、ヘッド部に従来に比べて約35%小型化したフェムトスライダを採用するとともに、ヘッド、メディアそのものの薄膜技術の改良により、世界最高*3の面記録密度124メガビット/平方ミリメートル(80ギガビット/平方インチ)を達成しています。これにより、2.5型で業界最大容量*1となる100ギガバイトを実現しています。
 また、スピンドルモータの回転制御を、リニア駆動方式よりもエネルギー損失が少なくてすむPWM方式に変更するとともに、内部電源にDC/DCコンバータを採用することで、当社従来モデル*4と比較して消費電力を平均約20%低減しています。

 新製品では、動作時の耐衝撃性についても、フェムトスライダの採用と、サスペンション、アームの軽量化で、当社従来モデル比*41.5倍の3,185m/s2(325G,2msec)に向上しています。さらに、スピンドルモータの駆動電流の制御に正弦波駆動方式を採用し、アイドル時の動作音を21dBに抑えており、ノートパソコンの静粛性を向上することができます。

*1 2004年4月22日現在
*2 1ギガバイト(GB)を109 = 10,000,000,000バイトで算出しています。但し、コンピューターの基本ソフトウェア(OS)は1GBを230= 1,073,741,824バイトとして扱うため、より少ない容量を表示します。また、実際のフォーマットされた容量は異なる場合があります。
*3 現在製品化されている2.5型磁気ディスク装置では世界最高記録密度
*4 当社製80ギガバイト磁気ディスク装置「MK8025GAS」との比較

新製品の概要

新製品の概要

新製品の主な特長

1. 世界最高の面記録密度を達成し大容量化を実現
 ヘッド部に従来のピコスライダよりも約35%小型化したフェムトスライダを採用するとともに、ヘッド、メディアの薄膜技術を改良することで、124メガビット/平方ミリメートル(80ギガビット/平方インチ)という世界最高の面記録密度を達成しています。
 これにより、2.5型の磁気ディスク装置として初めて100ギガバイトの大容量を実現しており、テレビ機能付きノートパソコンで長時間録画を楽しんだり、デジタルカメラやデジタルビデオカメラで撮影した静止画や動画などの大容量ファイルを保存したりといったノートパソコンのAV利用をますます広げることができます。
 
2. 消費電力の低減
 スピンドルモータの回転制御に、従来のリニア駆動方式よりもエネルギー損失を抑えることができるPWM (Pulse Width Modulation) 方式を採用するとともに、HDD内部電源に、変換効率の高いDC/DCコンバータを採用することで、消費電力を当社従来モデルから平均で約20%低減しています。ノートパソコンに内蔵した場合は、バッテリー駆動時間を伸ばすことができます。
 
3. 耐衝撃性の向上
 小型・軽量のフェムトスライダの採用と、サスペンション、アームの軽量化により、動作時で3,185m/s2(325G,2msec)という高い耐衝撃性を実現しています。当社従来モデルに比べて1.5倍の向上です。
 
4. 高い静音性
 さらに、スピンドルモータの駆動電流の制御に正弦波駆動方式を採用し、アイドル時の動作音を21dBに抑えた高い静音性を実現しており、ノートパソコンの静粛性を向上することができます。

新製品の主な仕様

新製品の主な仕様

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