高性能マイクロプロセッサ・コア「ARM1136J-S」のライセンス契約締結について

2004年11月8日

株式会社 東芝
アーム株式会社

 株式会社東芝(以下、東芝)と32ビット組込みRISCプロセッサ・ソリューションのリーディング・プロバイダである英ARM社(本社:英国ケンブリッジ市、日本法人:横浜市港北区、代表取締役社長:石川滝雄)は、ARM社の「ARM1136J-STM」コアに関するライセンスを東芝が取得する契約を締結しました。
 今回のライセンス契約によって東芝は、ネットワーク機器やコンシューマー機器用のASIC(特定用途集積回路)製品開発に「ARM1136J-S」コアを導入します。

 今回ライセンスの対象となる「ARM1136J-S」コアは、分岐予測や実行ユニットの追加により効率性を改善、高速処理を実現します。また、データの処理に1つの命令で複数のデータを扱う方式であるSIMD(Single Instruction Multiple Data)を採用することにより、マルチメディア処理等を従来の最大3倍の高速処理で行うことが可能となっています。

 東芝は、1998年以降顧客の要求に応じて、ARM社と移動体通信向けなどの「ARM7TM」コア・ファミリやその上位品種である「ARM9TM」「ARM10TM」コア・ファミリのライセンス契約を締結してきました。

 「ARM11TM」コア・ファミリは、次世代携帯端末、ネットワーク機器、コンシューマー機器などのさまざまな用途向けに最適です。東芝は、今回の「ARM1136J-S」コアをシステムASICの混載プロセッサ・コアの1つとしてラインアップし、ASIC事業の強化を図っていきます。また、今回の契約には、他のARM11コア・ファミリへの契約範囲の拡大もオプションとして含まれています。

 ARMは、今回のライセンス契約により、さらに高性能で低消費電力な「ARM11」ファミリのコアが東芝のASICラインアップに加わることで、日本市場におけるARM(R)アーキテクチャの業界標準化を加速させていきます。

ARMは、ARM社のEUおよび米国における登録商標です。ARM7、ARM9、ARM10、ARM11、およびARM1136J-SはARM社の商標です。その他のブランドあるいは製品名は全て、それぞれのホールダーの所有物です。「ARM」とは、ARM Holdings plc(LSE:ARM、NASDAQ:ARMHY)、その事業会社であるARM Limited、各地域の子会社であるARM INC.、ARM KK、ARM Korea Ltd.、ARM Taiwan、ARM France SAS、ARM ChinaおよびARM Belgium N.V.の全部又は一部を意味します。


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