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ディスクの片面からHD DVDとDVDを再生できる2層ディスクの開発について

2004年12月7日

1枚のディスクにHD DVDとDVDのコンテンツを収録可能

メモリーテック株式会社
株式会社 東芝

 メモリーテック株式会社(東京都港区、社長:川代治)と株式会社東芝(東京都港区、社長:岡村正)はこのほど、1枚のディスクにHD DVDとDVDの情報を収録できる2層の再生専用(ROM)ディスクを共同で開発しました。

 今回開発したROMディスクは、一枚のディスクにDVD層とHD DVD層を形成した片面2層構造を持ち、光ヘッドに近い層にDVDの情報を、遠い層にHD DVDの情報を収録しています。DVD層の容量は4.7GB、HD DVD層は15GBで、DVD層は現在市販されているDVDプレーヤーで再生することができます。

 このROMディスクが実用化されると、ユーザーはHD DVDプレーヤーを購入するまでは現在持っているDVDプレーヤーでDVD画質のコンテンツを視聴し、購入後はHD DVDのハイビジョン映像を楽しむといった使い方が可能となります。一方、ディスクをユーザーに提供する映画会社などのコンテンツホルダーでは、HD DVDとDVDで同じコンテンツを収録する以外にも、DVD側に宣伝用のプロモーション映像や、サウンドトラックなどの音楽情報を収録するといったさまざまな応用が可能になります。両社では、これによってDVDからHD DVDへのスムーズな移行が可能になると考えています。

 このディスクの製造は、メモリーテックが開発したHD DVD/DVD兼用の製造ラインで行なうことができます。HD DVD規格が現行DVDと同じ0.6mmディスクの2枚貼り合わせ構造を採用しているため、製造コストも片面2層の現行DVD-ROMやHD DVD-ROMとほぼ同じに抑えることができます。

 なお、今回の発表に関して、株式会社ポニーキャニオンから以下のコメントをいただいています。
 「東芝とメモリーテックが開発した新技術は、市場に広く普及した現行DVDプレーヤーにも再生対応し、ソフト業界の次世代DVD商品投入をスムーズにするものであり、歓迎したい。」(株式会社ポニーキャニオン映像事業本部 大柳部長)

開発の背景と狙い

 HD DVDは、世界の家電メーカー、ITメーカー、映画産業、光ディスクメーカーなど230社以上が参画するDVDフォーラムで承認された次世代光ディスク規格であり、来年後半にはHD DVDプレーヤーとHD DVDビデオソフトが発売されて、家庭でもハリウッド映画などのコンテンツをHD画質の高品位映像で楽しむことができるようになります。

 しかしながら、現行のDVDがすでに幅広く普及していることや、HD映像を美しく再現する薄型・大画面テレビがこれから本格的な普及期にはいることなどから、DVDからHD DVDへの移行は比較的ゆっくりと進むものと考えられています。そのため、メモリーテックと東芝では、HD DVDへのスムーズな移行のためには、ユーザーとコンテンツプロバイダーの双方にメリットのある、HD DVD/DVDの共用ディスクが必要と判断し、共同で開発を進めてきたものです。

<図:開発したディスクの構造>
<図:開発したディスクの構造>


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