HDD&DVDビデオレコーダーの新製品「RD-Z1」の発売について

2005年2月9日

地上・BS・110度CSデジタルハイビジョンチューナーを搭載

東芝 地上・BS・110度CSデジタルハイビジョンチューナー搭載 HDD&DVDビデオレコーダー「RD-Z1」

 当社は、HDD&DVDビデオレコーダーの新製品として、地上・BS・110度CSデジタルハイビジョンチューナーを搭載し、HDDにハイビジョン映像の録画が可能なフラッグシップモデル「RD-Z1」を商品化し、3月中旬から発売します。

 新製品は、地上・BS・110度CSデジタルハイビジョンチューナーを内蔵し、高画質での録画・再生機能を搭載したフラッグシップモデルです。ハイビジョン映像をそのままの画質でHDDに録画(TSモード録画*1)することができます。また、HDMITM*2出力を使えば、ハイビジョン映像をデジタルのまま画質や音質を劣化させずに、HDMITM*2入力に対応したプロジェクターやハイビジョンテレビ等に出力することができます。一方、地上アナログ放送についても、従来のRDシリーズ同様にHDDやDVDにMPEG2エンコード記録(VR/Videoモード録画)することができます。TSモード録画とVRモード録画は同時録画が可能*3なので、デジタル放送とアナログ放送の2番組を同時に録画することもできます。

 新製品は14bit/216MHzのビデオDAC*4を搭載することで、ハイビジョン映像処理能力にも余裕を持たせているため、高画質で安定した再生が行えます。また、振動を低減する高剛性シャーシや、高級AV機器で採用されている高画質・高音質を追及した部品を多数使用するなど、フラッグシップモデルにふさわしい徹底的にクオリティを追求した製品になっています。さらに、本製品は600GB*5のHDDを搭載しており、デジタルハイビジョン放送なら最大約55時間*6、アナログ放送なら最大約1071時間*7の録画が可能です。DVDマルチドライブはDVD-RAMが最高約5倍速、DVD-RWが最高約4倍速、DVD-Rが最高約8倍速の高速ダビング*8に対応しています。

*1 デジタル放送で送られてきた信号をそのままHDDに記録(ストリーム記録)します。
*2 High-Definition Multimedia Interface . 非圧縮のデジタルオーディオやビデオのインターフェイス規格。HDMIおよびHigh-Definition Multimedia Interfaceは、HDMI Licensing LLCの商標または登録商標です。
*3 アナログ放送同士や、アナログ放送と外部入力の同時録画はできません。
*4 Digital Analog Converter
*5 HDDの容量は1GB=10億バイトで計算しています。
*6 TSモード録画の場合。ハイビジョン約24Mbps計算時。HDDをすべてTSモード用に配分した場合。
*7 VR/Videoモード録画の場合。画質レートMN1.0Mbps、音声モードM1(ドルビ-デジタル192kbps)時。HDDをすべてVR互換モード用に配分した場合。また、HDDへの一回の最長連続録画単位は9時間です。
*8 Videoモード録画、画質レートMN1.0Mbps、音声モードM1(ドルビ-デジタル192kbps)時。DVD-Rは、VRモードでは最高約5倍速になります。記録内容によってはダビング速度が変わります。
なお、ディスクの一部にだけ高速ダビングする場合はダビング速度が下がることがあります。

新製品の概要

新製品の概要

商品化の背景と狙い

 DVDビデオレコーダー市場は急激な成長を続けていますが、地上デジタル放送の放送地域の拡大に伴い、「地上・BS・110度CSデジタルハイビジョンチューナーを内蔵してほしい」「HDDにハイビジョン録画をして視聴したい、DVDにもダビングがしたい」というニーズが高まってきています。このような中、当社では、地上・BS・110度CSデジタルハイビジョンチューナーを搭載したフラッグシップモデル「RD-Z1」を製品化しました。
 今後、当社はユーザーニーズに応じてバラエティに富んだ機種展開をすすめることで、急拡大の続くHDD&DVDビデオレコーダー市場でシェアの向上を図っていきます。

新製品のおもな特長

1. 地上・BS・110度CSデジタル放送*1を始めさまざまな放送に対応
 RDシリーズとしては初めて地上・BS・110度CSデジタルチューナーを内蔵し、デジタルハイビジョン放送をHDDにハイビジョン画質のまま録画*2(ストリーム記録)することができるほか、従来のアナログ放送の画質で録画したり、HDDにハイビジョン画質で録画したものをDVDにアナログ放送の画質でダビングしたりすることもできます。また、地上アナログ放送は従来のRDシリーズと同様の方式(MPEG2エンコード記録)で録画することができます。
 さらに、デジタル放送と地上アナログ放送にスカパー!(スカパー!連動機能対応*3)も加えた多彩な放送を、すべて「デジタルWEPG」を使ってテレビ画面上の番組表から録画予約することができます。このデジタルWEPGは、地上アナログ放送から受信する「ADAMS」*4と、ブロードバンド接続で受信する「iNET」のほかに、新たにデジタル放送の放送波から番組情報も取得する「デジタル」を加え、各放送を画面上で統合表示するので、録画予約が簡単にできるようになりました。
*1 デジタル放送の受信には、それぞれの放送に対応したアンテナが必要です。BS・110度CSデジタル放送の一部には受信契約が必要なものがあります。
*2 録画はテレビ放送に対応。ラジオ放送、データ放送は受信のみ。TSモードの場合、テレビ放送に連動するデータ放送も録画可能。
*3 インターネットの常時接続が必要です。また、スカパー!チューナーは内蔵していません。別途外部入力に接続し、スカパー!連動機能を使うことで本機での制御が可能になります。(対応機器については、ホームページでお知らせします。)
*4 地上アナログ放送からの番組情報取得は「ADAMS」の受信システムを利用しており、テレビ朝日系列の放送が受信できる必要があります。一部の地域では取得できないことがあります。
 
2. デジタル放送とアナログ放送の2番組同時録画が可能
 デジタル放送のストリーム記録(TSモード録画)と地上アナログ放送や外部入力につないだスカパー!のMPEG2エンコード記録(VR/Videoモード録画)の同時録画が可能です。デジタル放送を録画しながら、地上アナログ放送の裏番組を録画するといった2番組同時録画が楽しめます。
HDDにデジタル放送をVRモードで録画している場合、2番組同時録画はできません。
 
3. 高品質回路・パーツの採用で、高画質・高音質を実現
 ハイエンド機にふさわしい高剛性専用シャーシを採用し、高画質・高音質を徹底的に追求しました。従来のDVDビデオレコーダーでは採用されなかった多数の高品質回路・パーツが今までにないハイクオリティな映像・音声を実現します。
(1) 高性能AV再生回路デバイス搭載
 映像DACには、米アナログ・デバイセズ社製の14bit/216MHzの超高速・高分解能ビデオエンコーダーを採用しました。14bit/216MHzという当社DVDレコーダー史上最高レベルの演算能力によって帯域内ノイズを低減し、高解像度・高SN比を実現します。
 また、オーディオDACにも米アナログ・デバイセズ社製の最高級ハイカレント・マルチビットΔΣDAコンバータを採用し、単体の高級プレーヤーにも匹敵する高性能・高音質を実現しました。
(2) ハイサンプリング・ハイビット・レコーディング回路搭載
 ビデオ記録回路には最大動作速度12bit/110MHzの高速・高分解能を誇る専用ビデオデコーダ(S、コンポーネント専用)を搭載。当社で従来にない高精細・高精度なAD変換を実現し、記録映像の高品位化を実現。
 また、オーディオ回路も新搭載の高性能ADコンバータによるリアル192kHz/24bit変換を行い、後段の24bit処理高精度サンプリングレート・コンバーターでDVDの記録フォーマットである48kHz/16bitの情報をデジタル処理生成します。
 AD変換での変換誤差を極小に抑え、高音質記録を実現しました。
(3) HDMITM端子の搭載でデジタルのまま出力が可能
 D3対応HDMITM出力端子を装備しました。映像だけでなくリニアPCMオーディオの出力も可能です。DVD-VideoのD1信号をD3フォーマットに変換するアップスケーラ回路も内蔵しています。
(4) 大型インシュレーターを装備
 削り出したアルミをハードコーティングしたものと、IDSコンポジット材によるハイブリッド大型インシュレーターを搭載しています。機器の振動を抑え、高品質での再生を実現します。
(5) 1mm鋼鈑によるメイン・サブフレーム構成のデュアル構造シャーシ
 振動元となるHDD、DVDドライブとメイン回路を分けるためにデュアル構造シャーシを採用しました。振動が低減されるので、より安定した再生映像を楽しむことができます。
 
4. コピーワンス番組の編集・ダビング性能が向上
 コピーワンス番組の編集・ダビング性能もデジタルハイビジョンチューナーの搭載にあわせて向上させました。HDDに録画したハイビジョン映像(TSモード録画)をプレイリスト編集*1してDVDにレート変換ムーブ(移動、以下同じ)したり、HDDにVRモードで録画した映像を編集してプレイリストから高速ムーブしたり、レート変換ムーブしたりすることが可能*2になりました。HDD上のハイビジョン映像(TSモード録画)をi.LINK対応のD-VHS*3にムーブすることも可能です。
*1 フレーム単位でのプレイリスト作成が可能です。ただし、DVDにムーブしたとき、つなぎ目はフレーム単位ですが、一瞬静止したり、黒画面が挿入される場合があります。
*2 プレイリストからムーブした場合、オリジナルはムーブした部分だけ削除されます。
*3 D-VHSにムーブした場合は、つなぎ目はGOP単位になります。対応のD-VHSについては、後日ホームページ等で公開します。
 
5. 大容量HDDと高性能DVDマルチドライブを搭載
 HDDは大容量600GBを搭載しています。VRモード録画時*1で、最大約1071時間の長時間録画が可能です。また、TSモード録画時*2は、ハイビジョン映像が最大約55時間録画できます*3
 また、DVD-RAM、DVD-RW、DVD-Rへの録画が可能なDVDマルチドライブは、これらのメディアすべてのVRモード録画およびCPRMに対応しており、HDDに録画したコピーワンスコンテンツを好みのDVDメディアに保存することができます。また、ドライブ速度はDVD-RAMで最高約5倍速、DVD-RW最高約4倍速、DVD-R最高約8倍速のダビング*4に対応しています。
*1 画質レートMN1.0モード、音声M1(ドルビ-デジタル192kbps)モード時。HDDをすべてVRモード用に配分した場合。
*2 ハイビジョン約24Mbps時。HDDをすべてTSモード用に配分した場合。
*3 HDDの容量は1GB=10億バイトで計算しています。TSモードのHDDへの一回の最長連続録画予約単位は24時間未満です。VR/VideoモードのHDDへの一回の最長連続録画単位は9時間です。HDDには792タイトル、DVDは99タイトルまで録画が可能です。最大録画タイトル数の制限によって残量時間があっても録画できないことがあります。
*4 Videoモード録画、画質レートMN1.0Mbps、音声モードM1(ドルビ-デジタル192kbps)時。VRモードでは最高約5倍速(DVD-Rの場合)になります。記録内容によってはダビング速度が変わります。なお、ディスクの一部にだけ高速ダビングする場合はダビング速度が下がることがあります。
 
6. ネットdeナビの全面的なリニューアル
 パソコンを利用して本機の利便性を向上できるネットdeナビ機能を大幅にリニューアルしました。従来、ウィンドウが異なっていたメイン画面とネットdeリモコンが一つの画面に統合され、必要に応じてコンパクトに収納できるほか、編集リモコン時の操作領域を含む「編集リモコンモード」を追加しています。また、新機能として、一括で文字入力・設定ができる「フォルダ設定」と「キーワード設定」を追加しました。さらに「サムネイル一覧」と「リスト一覧」は、タイトルを選択しての再生、削除、フォルダ入れ換えに、「ライブラリ」機能では、3000件の一括表示と、特定のタイトル名やディスク名を基準にした並べ替えや文字検索に対応しています。加えて、ディスク番号やジャンル単位での絞り込みも実現しました。さらに、本体側でのナビ画面表示中などの文字入力も可能。メール予約では、スカパー!連動にも対応しています。
*1 ネットdeナビで、「デジタルWEPG」表示用の内蔵デジタルチューナーの設定や表示はできません。録るナビでの時間指定予約には対応します。
*2 動作環境:1024768の解像度の画面表示/Windows 2000/XP (Internet Explorer 6 / Java VM 1.5)/Mac OS X 10.3 (Safari 1.2 / Java VM 1.4.2)
 
7. その他の特長
DV入力端子&DV連動録画でDVカメラの映像もHDDやDVDにダビングが可能
ハイビジョンまで対応した追っかけ再生&1.5倍速早見早聞機能
デジタルチューナー専用出力を1系統装備 (S端子、コンポジット端子、2chアナログ音声端子)。アナログ放送相当の品質に変換して出力されるので、出力中のチャンネルのみ、ほかのRDシリーズやVTR等で録画可能
編集時のコマ送りに便利なジョグダイヤル付液晶Gコード予約リモコン

新製品のおもな仕様

新製品のおもな仕様

お問い合わせ先

新製品についてのお客様からのお問い合わせ先

東芝DVDインフォメーションセンター
 一般電話用フリーボイス TEL  0120-96-3755
  * フリーボイスは携帯電話・PHSなど一部の電話ではご利用になれません。
 携帯電話用ダイヤル   TEL  0570-00-3755
  * 携帯電話用ダイヤルはPHSなどの一部の電話ではご利用になれません。

地上アナログ放送は2011年7月までに終了することが、国の方針として決定されています。


  • インターネットのサーバを使用して提供されるサービスは、お客様への予告なく一時的に停止したり、サービス自体が終了される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
  • 本製品に搭載している著作権保護技術はDVDフォーラムで認定されたCPRM (Content Protection for Recordable Media)です。
  • ディスクはデータの作りかた、ディスクの状態によって再生または録画できないものがあります。
  • 本機で録画したDVD-RAM、DVD-R、DVD-RWは互換性のないDVDプレーヤー等では再生できません。
  • 本機で作成したDVD-R/RW(Videoモード)ディスクはDVDビデオ規格に準拠していますが、すべてのプレーヤー等(当社・他社含む)での正常な再生については保証していません。
  • 画像圧縮技術であるMPEG2の特性によって、特にマニュアルモードの1.4Mbpsや1.0Mbps時は明暗や模様、動きの激しい映像条件では画質が著しく低下します。
  • 不連続なタイトルやチャプターの境界はMPEG2の特性によって一瞬静止します。
  • 録画・録音したものは個人として楽しむなどのほかは、著作権法上権利者に無断で使用できません。
  • Dolby、ドルビー、及びダブルD記号は、ドルビーラボラトリーズの登録商標です。
  • その他の社名や製品名は各社の商標または登録商標です。
  • 商品の仕様・外観は予告なく変更する場合があります。
  • デジタルWEPGについて:地上アナログ放送のアンテナからの番組情報取得は「ADAMS」の受信システムを利用しており、テレビ朝日系列の放送が受信できる必要があります。一部の地域では取得できないことがあります。また、インターネットから番組情報を取得するには、インターネットの常時接続環境が必要です。スカパー!の視聴・録画には別途チューナーが必要です。スカパー!は一部チャンネルの情報が提供されない場合があります。
  • 著作権保護技術の採用によって、録画禁止のものは録画できません。録画1回可のものは録画できますが、ダビングはHDDからDVD-RAM、DVD-R/RW(VRモード)方向で、元の内容が削除される「ムーブ(移動)」のみ可能です。
  • すべての外部接続機器での正常な動作については保証していません。
  • ディスクに一回だけ録画可能な番組を録画する場合には、CPRM対応という表示のあるディスクをお使いください。
  • VRモード録画対応という表示がないDVD-RディスクでもVRモードでフォーマット(初期化)、録画ができることがありますが、動作については保証していません。
  • DVD-R を VRモードで記録する場合、記録前に VRモードでのフォーマット(初期化)が必要です。
  • CPRM対応、VRモード録画対応という表示のあるDVD-Rディスクでも、フォーマット(初期化)せずに録画するとVideoモードで録画されます。
  • 本機でVRモード録画したDVD-Rディスクは本機および対応した機器以外では再生できません。未対応の機器にディスクを挿入するだけで、機器及びディスクが故障・破損する場合があります。その際の補償を含め、それに付随する責もすべてご容赦願います。
  • CPRM対応という表示のあるDVD-Rディスクに Videoモードで録画した場合でも、本機及び対応した機器以外では再生できません。未対応の機器にディスクを挿入するだけで、機器及びディスクが故障・破損する場合があります。その際の補償を含め、それに付随する責もすべてご容赦願います。
  • 本機は、複雑なソフトウェアで構成される「デジタルAV」製品です。本機の内部は、DVD-RAM/-RW/-RドライブとHDDがATAPI規格(パソコンで使われている内部接続の規格の一つ)で接続されており、パソコンのようにOS(基本ソフト)を介して、ハードウェアとソフトウェアが動作しています。このため電源を入れてから動作をするまでに時間がかかります。
  • HDDはその部品の特性のため、ご使用状況に応じて次第に消耗し、不自然なブロックノイズの発生回数が増えていきます。消耗がひどくなり、使用に際して支障のある場合には、HDDの交換(有償)が必要となります。
  • HDDへの長期保存はお勧めできません。たいせつな録画内容は、こまめにDVDディスクやD-VHS等に移してください(DVDディスク等の保存性能を保証するものではありません)。失われた録画内容の復旧や補償はいたしかねます。

プレスリリース記載の情報(製品価格/仕様、サービスの内容、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。最新のお問い合わせ先は、東芝全体のお問い合わせ一覧をご覧下さい。