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「万年自鳴鐘」起動式の実施について

2005年3月8日

154年ぶりに再び時を刻む

万年自鳴鐘複製品

独立行政法人 国立科学博物館
株式会社 東芝

 本日、国立科学博物館と株式会社東芝(以下、東芝)は、「万年自鳴鐘」(以下、万年時計)の複製品を完成させ、その起動式を行いました。博物館内で行われた起動式で、佐々木正峰・国立科学博物館長と岡村正・東芝執行役社長が万年時計にある二つのぜんまいを回し、万年時計は154年ぶりに再び時を刻み始めました。

 万年時計は、東芝の創業者である田中久重が1851年に製作した和時計で、現在東芝が所有しています。1度ぜんまいを巻くと1年動くことから「万年時計」とよばれるようになりました。時計という西洋の近代技術に、自然と調和して生きる日本人の生活スタイルとを融合させています。6面には季節によって時間が変化する和時計のほか、西洋懐中時計や、月の満ち欠けの表示、二十四節気表示、干支表示、カレンダー機構などがあり、さらに天頂部では太陽と月の軌道が自動的に運行されるなど、日本の思想に西洋技術を取り入れた独創性に優れた世界に類のないオリジナル作品です。

 国立科学博物館と東芝は、昨年3月に万年時計の共同研究を行うことで合意し、その調査・復元・複製プロジェクトを行ってきました。今回の複製品はその調査結果をもとに完成させたものです。万年時計は日本のモノづくりの独創性を語る好事例とされており、江戸時代の日本の技術力や独創性を検証するため、国家プロジェクトである文部科学省科学研究費補助金特定領域研究「江戸のモノづくり」の主要プロジェクトとして進められています。
 万年時計は、これまでも何回か調査されてきたものの機構的には解明されていない部分も多く、実際に1年間稼動し続けたかどうかなどが、科学技術者たちの高い関心の的となっていました。今回の調査では、万年時計が実際に起動していたこと、1度巻くと約1年動く機構をもっていること、螺鈿、七宝、蒔絵など外装部分が当時の一流の職人の技によるものであることなどが解明されてきており、今後、この調査結果をさらにまとめて随時公開し、学術研究に幅広く役立てていく予定です。

 東芝は、今年創業130周年を迎えます。この130周年をきっかけに始まった今回のプロジェクトを通じて、創業者から受け継がれてきたモノづくりにかける「飽くなき探究心と情熱」を改めて再認識し、人々の夢をかなえ社会を変える「驚きと感動」「安心と安全」「快適」をもたらすモノやサービスを、今後も引き続き創り出していくことにつなげていきたいと考えています。

 現物の万年時計は、現在、国立科学博物館・新館2階に展示していますが、今回起動した複製品はこの起動式のあと、3月25日に開幕する2005年日本国際博覧会(愛・地球博)のシンボルパビリオンである「グローバル・ハウス」に展示され、一般公開される予定です。

万年自鳴鐘(万年時計)概要

 万年自鳴鐘(万年時計)は、高さ約60cm、重さ約38kgの螺鈿や蒔絵などの装飾をほどこした外装と、種々の機構と機能を持つ和時計です。万年時計は2組の真鍮製ゼンマイを動力として、1度巻くと約1年動くと推定されます。6面にはめ込まれた各種の時計が動き、鐘を鳴らし、天頂部のプラネタリウムが動きます。第1面は、九から四まで昼夜を各六等分した文字盤の割り駒式和時計が外側にあり、内側に立春や夏至などを示す二十四節気の文字盤があります。第2面は、その年の二十四節気を示し、その年ごとの二十四節気の日にちを書き込むメモ板付きです。第3面は、曜日と鐘数を示し、第4面は旧暦の十干十二支で日を表すカレンダー面、第5面は月の満ち欠けを黒と銀で塗り分けた球を動かすことで示し、周りには陰暦の一ヶ月の日にちを示す文字盤と針があります。第6面は、フランス製とされる懐中時計がはめ込まれています。また、半球のガラスをはめた天頂分では、季節によって変わる太陽と月の軌道が自動的に運行されます。


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