LCDバックライト用チャージポンプ型白色LEDドライバの製品化について

2005年4月21日

東芝 白色LEDドライバ TCA62735FLG 
 
東芝 白色LEDドライバ TCA62735FLG 

 当社は、携帯電話、PDAおよびデジタルカメラなどのLCDバックライトに用いられる白色LEDを駆動するチャージポンプ型DC/DCコンバータICの新製品として、「TCA62735FLG」を製品化し、今月下旬から月産300万個規模で量産を開始します。

 新製品「TCA62735FLG」は、電源回路と4chの定電流出力を1チップに内蔵しており、4つの白色LEDの定電流駆動が可能です。4ch合計で最大120mAの出力電流能力を有します。4ch間の電流精度は、標準で2.5%とばらつきが少ないため、4つの白色LEDから同一輝度を得ることが可能です。また、電源電圧及び出力端子電圧を監視し、1倍/1.5倍/2倍の中からLED負荷に最適な昇圧倍率を自動的に切換えることができるため、チャージポンプ型DC/DCコンバータの欠点である電源電圧変動による効率低下を最小限に抑えます。
  スイッチング周波数は、1MHzで小型の外付部品が選択可能です。パッケージは、4mmX4mmパッケージのQFN16を採用していますので、省スペースに収まります。

新製品の概要

新製品の概要

新製品の開発の背景

 従来の定電圧出力制御のみのチャージポンプ型DC/DCコンバータでは、白色LEDのVfのばらつきにより、LED電流値の変化が大きく均一な輝度を得ることが困難でした。
 また、出力電圧と白色LEDのVfとの差が大きい時には、効率を落として使用する必要がありました。
 定電流ドライバを内蔵することで輝度の均一性確保が可能となり、かつ1倍/1.5倍/2倍の昇圧倍率を自動的に切換えることができるので、高効率で白色LEDを点灯することが可能となりました。

新製品のおもな特長

1. 出力電流能力:電源電圧2.8~5.5Vに対し4ch合計120mA以上
2. 定電流出力内蔵:出力間の電流精度は標準2.5%。外付抵抗1本で設定が可能
3. 過出力電圧保護回路内蔵
4. ソフトスタート機能内蔵
5. シャットダウン時消費電流:1μA以下
6.
効率: 70%以上
(電源電圧3.6V/白色LEDのVf3.6V/出力電流120mAの場合)
90%以上 (電源電圧3.6V/白色LEDのVf3.2V/出力電流80mAの場合)

新製品のおもな仕様

新製品のおもな仕様

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