ミッドレンジIAサーバ新製品の発売について

2005年11月9日

「64ビット インテル(R) Xeon(R) プロセッサMP」を最大4つ搭載可能な「MAGNIA7305R」

東芝IAサーバ「MAGNIA7305R」

 当社は、最新CPU*1「64ビット インテル(R) Xeon(R) プロセッサMP(3.33GHz L3キャッシュ:8MB)」を採用した4UラックマウントIAサーバ「MAGNIA7305R」を商品化し、本日から営業活動を開始します。また、新製品のCPUについては、来年2月から「デュアルコア インテル(R) Xeon(R) プロセッサ7040 (3GHz L2キャッシュ:2MB×2)」にも対応する予定です。

 新製品は、基幹業務の運用等で高い信頼性が要求される企業の情報システム部門や、高密度実装が要求されるASPやISPなどのデータセンター向けに、高性能CPUや高速システムバス(667MHz)、PCI-Express対応などの最新アーキテクチャを採用したミッドレンジクラスの高性能サーバです。
 国内IAサーバ市場が64ビット環境*2にシフトするなか、新製品はインテル(R) エクステンデッド・メモリ64テクノロジ(EM64T)に対応し、既存の32ビットソフトウェアとの互換性を維持しながら、必要に応じて64ビットソフトウェアの運用が可能となり、64ビット環境*2へのスムーズな移行を実現します。
 また、メインメモリ、CPU、ハードディスク、電源をモジュール化し、ケーブルレスで筐体の前面もしくは背面に効率よく配置することで、ラックからサーバ本体を引き出さずに各種パーツを増設、交換することが可能となり、従来機種*3に比べてメンテナンス時の利便性を向上させています。

*1 2005年11月現在
*2 OSは標準構成に含みません。64ビット環境で使用するためには64ビット対応のOS、ドライバ、アプリケーションが必要です。
*3 MAGNIA7235Rとの比較

新製品の概要

新製品の概要
*1 本体およびCPU(インテル(R) Xeon(R) プロセッサMP 3.33GHz)×2、メモリ(4GB)×1、HDD(73GB)×1による構成の価格です。OSの価格は含まれません。据付調整費、使用済み商品のお引取り費などは含まれておりません。
*2 2006年2月対応予定
*3 1GBは10億バイト換算値です。1GB=1024×1024×1024バイト換算のものとは、表記上同容量でも実容量は少なくなりますので、ご注意ください。

商品化の背景と狙い

 IAサーバの高性能化に伴い、サーバの統合やUNIXサーバからIAサーバへの移行が進んでおり、ミッドレンジクラスのIAサーバにおいても高い性能と信頼性が求められています。特に昨今では、各企業のIT化による取り扱いデータ量の増加に対応した更なる高速処理性能の向上や、従来の32ビット環境との互換性を保持しつつ64ビット環境へのスムーズな移行を実現することが要求されています。
 当社は、このようなニーズに応えるべく、最新のアーキテクチャを採用し、高速処理性能を強化し、また64ビットOSに対応した「MAGNIA7305R」を商品化しMAGNIAシリーズのラインアップを強化します。

新製品の主な特長

1. 「64ビット インテル(R) Xeon(R) プロセッサMP (3.33GHz) 」を最大4つ搭載可能
 8MBの大容量3次キャッシュメモリを搭載した、インテル社製CPU「64ビット インテル(R) Xeon(R) プロセッサMP(3.33GHz)」を最大4つまで搭載可能です。また来年2月からは、1つのCPU内に演算コアを2つ搭載した「デュアルコア インテル(R) Xeon(R) プロセッサ7040」を最大4つまで搭載可能の予定です。 加えて、インテル(R) エクステンデッド・メモリ64テクノロジ*1、インテル(R) NetBurstTM マイクロアーキテクチャ、667MHzのデュアルフロントサイドバス、DDR-2 400メモリなどの先進技術により高速データ処理が可能です。
*1 インテル(R) エクステンデット・メモリ64テクノロジを利用するには、インテル(R) エクステンデット・ メモリ64テクノロジに対応したOS、デバイスドライバ、アプリケーションが必要となります。
   
2. メンテナンス時の利便性を向上したモジュール設計の採用
 ハードディスク、CPU、メインメモリを前面に、電源を背面に配置し、ケーブルレスのモジュール構造を採用することでラックからサーバ本体を引き出さずに増設、交換可能となりメンテナンス時の利便性を従来機種*1に比べ向上しています。
*1 MAGNIA7235Rとの比較
   
3. 大容量・高信頼のメインメモリを搭載可能
 最大32GBのECC付きDDR-2 400メモリをサポートし、64ビット化で提供される広いメモリエリアに対応、大規模なアプリケーションにも余裕を持って対応します。またミラーリングメモリ機能*1、メモリRAID機能*1をサポートしており、エンタープライズ領域に必要な信頼性を提供します。
*1 メモリの冗長機能を使用した場合、使用可能なメモリ容量はミラーリングメモリの場合は実装容量の1/2、メモリRAIDの場合は実装容量の3/4になります。
   
4. RAIDコントローラを標準装備、高速・高信頼RAIDコントローラ オプションをラインアップ
 256MBのキャッシュを持つRAIDコントローラを標準で搭載。さらにディスクアレイ装置(ArrayFortシリーズ)で培った高信頼RAID装置のノウハウと、当社独自開発のRAID高速化技術(RAID Booster)を採用したRAIDコントローラ「T250」もオプションで選択でき、RAID5構成時の書き込み性能をRAID高速化技術(RAID Booster)機能無しの場合との比較で2~6倍*1に向上しています。
*1 書き込み性能はシステム構成、データの書き込み頻度やデータ量などにより変わります。
   
5. 大容量ハードディスクを内蔵可能、PCI-ExpressからPCIまで多様なカードに対応可能
 300GBのハードディスクを5台(合計1.5TB)まで搭載可能で、オプションのIO取付キット*1を装着することによって3.5型のバックアップ装置を内蔵することも可能です。さらに最新のPCI-Expressから需要の高いPCI、PCI-Xまで合計9のI/Oスロットを搭載しており、拡張性に優れています。
*1 IO取付キットを使用した場合、ハードディスクは3台までの搭載となります。
   
6. AFT*1/ALB*2に対応したギガビットイーサネット対応LANを2ポート標準装備
 1000BASE-Tに対応したLANポートを2つ標準装備しています。これら2つのLANポートでAFT*1とALB*2を構成することも可能です。
*1 AFT (Adapter Fault Tolerance):LANの二重化
*2 ALB (Adaptive Load Balancing):複数のLANポートを使用して送信帯域幅を向上させる機能
   
7. 主要コンポーネントの冗長構成とホットプラグ対応により、システムの可用性を向上
 ハードディスク、電源ユニット、冷却ファン、メインメモリ*1、LANの主要コンポーネントは冗長構成をとることが可能です。更に、ハードディスク*2、電源ユニット、冷却ファン、メインメモリ*2、PCIカード*3については電源を入れたままのホットプラグ(稼動中交換)が可能となっており、高い信頼性と可用性を実現しています。
*1 メモリの冗長機能を使用した場合、実装しているメモリ容量の一部をOS上で使用することが可能です。
*2 冗長構成時のみホットプラグが可能です。
*3 PCIホットプラグはPCIホットプラグに対応したOS、PCIカードが必要です。
   
8. インストールや初期設定が容易
 OS「Micorsoft(R) Windows ServerTM 2003」、「Micorsoft(R) Windows ServerTM 2003 x64 Edition」のインストールや初期設定を対話形式のGUI画面で行うことが可能なサーバ設定支援ソフト「SetupInstructor(セットアップインストラクター)」を標準で装備し、スムーズなセットアップが可能です。
   
9. サーバ監視ソフト「HarnessEye/web」を標準装備
  「Micorsoft(R) Windows ServerTM 2003 x64 Edition」に対応したサーバ監視ソフト「HarnessEye/web」を標準装備し管理者のPCから監視可能です。情報はEメール*1で送信可能で、携帯電話などでも通知を受けることができます。また、ハードディスク障害予測などが可能となり、十分なシステムの可用性を備えています。
*1 インターネット経由で接続する場合は、別途プロバイダ契約および通信回線契約などが必要となります。

お問い合わせ先

新製品に関する
お客様からの
お問い合わせ先
サーバ・ネットワーク事業部 TEL 03(3457)3019
E-Mail pcserver@ieg.toshiba.co.jp
MAGNIAシリーズ
ホームページ
URL http://www.magnia.toshiba.co.jp


  • MAGNIA、RAID Booster、HarnessEyeは、株式会社東芝の登録商標です。
  • インテル, Xeon, NetBurstはアメリカ合衆国および他の国におけるインテルコーポレーションおよび子会社の登録商標または商標です。
  • Microsoft, Windows, Windows Serverは、アメリカ合衆国および他の国におけるMicrosoft Corporationの登録商標または商標です。
  • Ethernetは、富士ゼロックス株式会社の登録商標です。


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