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高速処理と大容量アドレス空間に対応した8ビットマイコンの発売について

2006年7月5日

8ビットマイコン「TMP89FS60UG」(左)「TMP89FS60FG」(右)

 当社は、1命令サイクルが1クロックの処理能力で、最大で128キロバイトまでアドレス空間を拡張できる8ビットマイコン用のコア「TLCS−870/C1」を開発しました。本コアを搭載した第一弾製品として「TMP89FS60UG/FG」を製品化し、サンプル出荷を2006年11月、量産を2007年1月から開始します。

 新コアは、1命令サイクルが1クロックで処理できるため、従来より低周波数でも高速処理を行うことができ、駆動時に発生するノイズと消費電力を抑制することができます。
 また、コードとデータのそれぞれを専用アドレス空間で独立して管理する当社独自の方式を採用することで、処理速度に影響を与えることなく最大128キロバイトまで拡張することができます。これにより、デジタル家電のサブマイコンのような小規模なアプリケーションから、エアコンや洗濯機などの大容量ROMが必要になる大規模なアプリケーションまで、1つのコアで対応することができます。

 また、設計手法を一部回路図ベースの多相クロック設計からRTLベースの同期設計に変更することで、業界標準のEDAツールを広く取り入れることが可能となり、システムLSIコアへの流用性が飛躍的に向上しています。

開発の背景と狙い

 近年、白物家電、オーディオ、デジタル家電などは多機能化・高性能化が進み、マイコンの高速処理と大容量化が求められていますが、その一方でセット側にはコストダウンの要求が強く、高位マイコンではコストが見合わないのが現状です。このような背景から、当社は、8ビットマイコンでありながら、高速処理と大容量化を実現した新コアと新製品を開発しました。

新コアのおもな特長

1) 新コアはRTLベースの同期設計、セレクタ方式のバス構造を採用しているため、システムLSIコアへの流用性が飛躍的に向上しています。
   
2) コアのアーキテクチャを見直し、1命令サイクルをクロックの限界である1クロックにしました。8ビットマイコンでは業界トップクラスの性能で、これにより同一クロック動作時では、当社従来製品の4倍のパフォーマンスを得ることができます。
   
3) アドレス空間の大容量化を図るために、オペランド、オペコードとデータを分離し管理する当社独自のセグメント方式を採用しています。アドレスバス拡張による回路の増大、メモリバンク方式による処理速度低下などの制限なしに、8ビットマイコンながら最大128キロバイトのアドレス空間まで対応可能としました。
これにより8ビットマイコンで大容量のアドレス空間を扱うことが可能となります。
   
4) 当社8ビット従来製品とバイナリ互換を持たせ、既存のソフト資産の流用が容易に行えます。また従来品と同等に、当社のCコンパイラによる、高コード効率を実現しています。

TLCS-870/C1とTLCS-870/C仕様比較表
TLCS-870/C1とTLCS-870/C仕様比較表

新製品のおもな仕様

 新コアを搭載した新製品「TMP89FS60UG/FG」は、高速処理、大容量ROMという特長に加え、オンボードデバッグユニットを搭載し、量産基板でのデバッグによるセットの開発効率の向上、フィールドでのソフトのバージョンアップを可能にしました。また、パワーオンリセット、定電圧検知回路を内蔵することで、従来外付けであったリセットICが不要となり、セットのコストダウンが可能になります。

TMP89FS60UG/FG製品概要

TMP89FS60UG/FG製品概要
  
フラッシュメモリについては、米国SST社(Silicon Storage Technology, lnc.)からライセンスを受けたSuperFlash(R)技術を使用しています。SuperFlash(R)はSST社の登録商標です。
  

お問い合わせ先

本製品に関する
お問い合わせ
システムLSI営業推進第二部 TEL 03(3457)3459

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