米国マイクロン社との半導体特許契約締結及び争訟終結に関するお知らせ

2006年9月15日

 本日、当社とMicron Technology, Inc.(以下「マイクロン社」といいます。)とは、半導体特許に関する譲渡及び使用許諾契約を締結いたしました。併せて、マイクロン社の100%子会社であるLexar Media, Inc.(以下「レキサー社」といいます。)とのすべての争訟を終結させることに合意しましたので、お知らせいたします。

1. 合意の主な内容
 

 当社は、マイクロン社の有する半導体特許の一部の譲渡を受けるとともに、レキサー社が保有し又は保有していたすべての特許についてライセンスを受けます。この特許の譲渡及びライセンスの対価として、当社は総額288百万米ドルをマイクロン社に支払うこととなります。
 併せて、当社及び東芝アメリカ電子部品社とレキサー社との間のすべての争訟を終結します。この結果、(1)カリフォルニア北部連邦地方裁判所に係属している特許訴訟、(2)カリフォルニア州控訴裁判所に係属しているトレードシークレット関連訴訟、(3)米国国際貿易委員会(ITC)に係属している当社製品輸入差止めに関する調査手続きのすべてが取り下げられます。

   
2. 終結する訴訟の概要
 
(1) 特許訴訟
当社とレキサー社が相互にフラッシュメモリに関する特許侵害を訴えていたものです。
(2)

トレードシークレット関連訴訟
レキサー社が、フラッシュメモリに関する技術を当社が同社に無断で不正使用した等として、当社及び東芝アメリカ電子部品社に対し損害賠償等を請求していたものです。

(3)

米国輸入差止めに関する調査手続き
レキサー社が同社特許侵害を理由に当社製NAND型フラッシュメモリ製品の輸入差止めを請求していたものです。

   
3. 合意の趣旨及び今後の見通し
 

 今回の合意により、当社の半導体事業に関わる特許ポートフォリオが強化されるとともに、フラッシュメモリカード等フラッシュメモリシステム製品の事業展開を加速することができます。
 本件の特許の譲渡及びライセンスについては、対価相当額を資産に計上した上で、適切な期間にわたり償却する見込みです。本件に伴う2006年度(2007年3月期)上期及び通期の業績予想の修正はありません。

 NAND型フラッシュメモリに関する技術は当社が独自に開発したものであり、これまでその開発をリードしてきました。当社にとって、NAND型フラッシュメモリは当社が独自技術を有する戦略商品であり、引き続きNAND型フラッシュメモリ事業を積極的に推進してまいります。


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