第16回 東芝グループ環境展の開催について

2007年3月08日

 当社は、3月8日~9日の2日間、「地球温暖化の防止」をメインテーマにした「第16回東芝グループ環境展」を本社ビルで開催します。最新の環境保全活動や環境調和型製品や技術など、計109テーマの展示を行います。
 本展示会は、より多くの方々に当社の環境保全活動における成果と今後の取り組みに対する理解を深めていただくため、第10回の環境展から7年連続で一般公開をしています。

 当社グループは「製品環境効率の向上」と「事業プロセスの革新」の両面で環境経営を推進しています。
 製品面からは、環境調和型製品の開発活動に注力し、独自の環境効率*1指標「ファクター*2T」による算定商品の拡大を進めています。このコンセプトに基づき、2006年度には「ファクター*2T」対象商品群は、前年度よりも20商品群増え、70商品群まで広がっています。また、
2006年度時点での環境調和型製品の売上高比率は28%の見込みです。これらの活動によって、当社主要製品におけるCO2排出量削減効果は、2000年度に比較して2006年度には、約430万トンに達する見込み*3です。
 一方、製造や物流等の事業活動面からは、その過程で発生するCO2排出量を2010年までに、生産高原単位で1990年度比25%削減するための仕組みづくりを推進しています。2006年度の当社グループ全体でのCO2排出量は、主力商品のNAND型フラッシュメモリの生産が大幅に増加したものの、約230万トン*4と、1990年度比の生産高原単位では前年並みの
約67%に抑制できる見込みです。今後も引き続き主力商品の生産が大幅に伸張すると見込まれており、半導体事業部門を中心に、2005年度から2010年度までに約60万トン分のCO2排出削減を図る活動を実施しています。この活動により、2006年度は、約10万トン分の排出削減を実現できる見通しであり、2010年度の目標達成に向けて順調に推移しています。

 当社グループでは、持続可能な社会の構築に向け、先導的な役割を果たしたいと考えています。本展示会を通じ、ステークホルダーの皆様に広く情報発信を行い、当社グループの環境経営に対する理解の深耕を図っていきます。

*1

環境効率とは、環境影響と製品の価値の両面からとらえるものです。
[価値]/[環境影響]で算出され、環境影響に対し価値が高ければ数値が大きくなり、環境効率が高いと評価されます。

*2

ファクターとは、評価対象とする製品の環境効率を、基準となる過去の製品の環境効率で割った値です。[評価対象製品の環境効率]/[基準製品の環境効率]で算出され、ファクターの値が大きいほど環境効率が改善されたと評価されます。

*3

2006年度に出荷した主要30商品群と2000年度に出荷したものとを比較したものをベースに、エネルギー供給機器を除く当社主要製品で推計した値。当社が、環境調和型製品と認定した以外の製品も含まれています。

*4 2007年3月時点での見込み

 

第16回東芝グループ環境展

日時:

3月8日(木)13:00~17:00
3月9日(金)10:00~17:00

会場: 東芝本社ビル39階多目的ホール

主な展示の紹介

「環境調和型製品」

 
製品のライフサイクル(調達、製造、流通、消費、廃棄)を通じて、環境効率や資源生産性を高めた「環境調和型製品(ECP)」の最新事例を30商品群39事例にわたり紹介します。
当社独自の環境効率指標「ファクターT」により、洗濯機や住宅用照明器具など、くらしを支えるコンシューマ商品から、スイッチギヤなどの社会インフラ向け商品の環境効率をわかりやすく紹介します。
平成18年度省エネ大賞で、「経済産業大臣賞」を受賞した「スーパーフレックスモジュールチラー」を紹介します。本商品の受賞により、当社グループは、省エネ大賞を9年連続で受賞しています。
 
   

「地球温暖化防止」

 
原子力発電や火力発電の効率向上などCO2削減に大きく貢献する発電システムや、エネルギー使用過程におけるインバータ等の機器の効率向上、エネルギーマネジメントシステムを紹介します。
来るべき水素社会に備え、二酸化炭素の排出がない原子炉の熱を利用した水素製造法や、ガスタービンから生じる排ガスの熱を改質器で回収し、燃料を水素リッチガスに転換することで発電効率を向上させる化学再生ガスタービン・コージェネシステム等を紹介します。
半導体事業におけるプロセス・動力施設管理を一体化した新しい活動やグローバルでの物流効率化等によるCO2削減へ向けた各種取り組みを紹介します。
 
   

「環境ソリューション」

 
土壌の間接加熱により汚染物質を揮発させ、揮発ガスを約1000℃の状態で水蒸気分解により無害化する「ジオスチーム法*」や、光触媒技術を応用した高性能脱臭システムなど、当社が培ってきた様々な技術を環境ソリューションに展開した事例を紹介します。
*: 平成17年度の環境省「ダイオキシン類汚染土壌浄化技術確立調査」においてPCB汚染土壌処理技術として実用レベルの評価となっています。
 
   

「使用済み製品リサイクル」

 
PCのリサイクルについては、日本*1やEU*2、米国(カリフォルニア、メーン等)の一部の州などの法令が制定された国や地域において、コンプライアンスの視点から実施しているほか、米国のその他の州でも自主的リサイクルを開始しました。また、法令が未制定の国や地域おいても、自主的リサイクルプログラムを順次導入し、グローバルにリサイクル計画を進めていく方針を紹介します。
*1: 資源有効利用促進法
*2: WEEE指令
 

この他、「資源有効活用」「化学物質管理」「環境コミュニケーション」の各コーナーにおいて、東芝グループ環境ボランタリープラン達成に向けたグループ各社の活動や、グローバルな環境コミュニケーションへの取り組み等を紹介します。

 

講演会の概要

特別講演会 「地球環境のメガトレンドと日本産業」

 
3月9日(金)11:00~12:30
講師:

国際連合大学 副学長
安井 至 氏

内容: 地球規模で進む環境問題の現状、ならびにこれから進むべき方向性や企業に対する期待などについて、国際連合大学の安井至氏にご提言いただきます。
   
「東芝グループ150万本の森づくり」講演会 「中国植林プロジェクトの15年」
 
3月9日(金)14:30~16:00
講師:

認定NPO法人 緑の地球ネットワーク 事務局長
高見 邦雄 氏

内容: 中国において長年にわたり実施してきた植林活動の内容、ならびに地球温暖化防止や砂漠化防止についての課題やこれから進むべき方向性などについて、緑の地球ネットワークの高見邦雄氏にご提言いただきます。

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