「東芝グループ環境ビジョン2050」の策定について

2007年11月06日

 当社グループは、地球と調和した人類の豊かな生活の実現に向けて「環境ビジョン2050」を策定しました。

 「環境ビジョン2050」では、製品と事業プロセスを合わせた当社グループの総合環境効率について、2000年度を基準に2050年までに10倍に高める目標「ファクター10」を設定しました。なお、当社グループでは、「環境ビジョン2010」の中で、2010年度までにこのファクターを2倍にすると定め、既に取り組みを開始しています。

 今年6月に開催されたハイリゲンダム・サミットでは、2050年までに世界全体の温室効果ガスの排出量を半減するための検討を行うとの合意が各国間で得られました。2050年には人口が90億人を超過することが予想されています。地球温暖化ガスの増加のみならず、資源問題など、この人口増加による環境負荷の増加を抑制することが求められています。当社グループでは、環境負荷の少ない、新しい豊かな価値を創造していくことが最も重要と考え、「地球内企業」として、よりよい地球環境の実現に向け先導的な役割を果たすため、新たに「環境ビジョン2050」を策定しました。

 当社グループでは、「ファクター10」を達成するために、「エネルギービジョン」と「エコプロダクツビジョン」を掲げ、エネルギーとプロダクツからアプローチを行い、やり方を抜本的に変革して価値を生む「プロセスイノベーション」と、全く新しい価値を提供する「バリューイノベーション」で地球温暖化防止に取り組んでいきます。

 エネルギー分野では、原子力発電の推進と、火力発電の高性能化やCO固定回収技術の開発を中心に、電力流通や新エネルギー分野とのエネルギーミックスを行い「エネルギーの安定供給」と「よりよい地球環境の実現」に向けて貢献します。この取り組みにより、2025年には2000年度と比較して、年間約4700万トンのCO排出量を削減します。

 また、プロダクツ分野では、「豊かな価値の創造」と「地球温暖化の防止」という課題に向け、ライフスタイルを変える技術や、照明や空調など効率を追求する製品と、省電力化などそれらを支える技術において「プロセスイノベーション」と「バリューイノベーション」を生み出し、地球温暖化防止に貢献します。これにより、2025年には2000年度製品と比較して、年間約1060万トンのCO排出量の削減が可能となります。

 これらエネルギーとエコプロダクツの2つのアプローチによって、2025年には約5760万トンのCO削減を行うことができます。これは、東京都(約7000万トン)の年間排出量に近い削減量になります。

 当社グループは、「環境ビジョン2050」で目指す「ファクター10」を達成するために、地球と調和した人類の豊かな生活の実現に向け、環境保全活動に積極的に取り組んでまいります。

 なお、添付の資料は、本日開催された「環境・エネルギー課題解決のための賢人会議」にて発表したものから抜粋したものです。


添付資料

別紙:「東芝グループ環境ビジョン2050」 の策定について[PDF:1.25 MB]


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