当社は、1.8型として業界最大^*1の記憶容量を実現した240GBのHDD（ハードディスク）「MK2431GAH」をはじめ、120GB、80GBの3機種を商品化しました。240GB、80GBの機種は9月下旬から量産します。なお、120GBの機種についてはすでに量産を開始しています。

　新商品は、磁気ヘッドおよびディスクの磁性層の改良により、1.8型HDDとして業界最大の面記録密度531.9Mbit/mm²（344Gbpsi）を実現しました。これにより、1.8型のHDDとしては業界最大記憶容量となる240GBの機種の商品化を実現しました。ポータブルメディアプレーヤー、デジタルムービーカメラをはじめとするデジタル家電などの機器では、動画や音楽などの大容量ファイルの保存に対するニーズが増加しており、記憶容量の大きいHDDがますます求められています。新商品は240GB、120GB、80GBの機種をそろえることで、幅広いニーズに対応しています。

　また、「MK2431GAH」は、エネルギー消費効率^*2を従来機種^*3と比べて約33％向上しており、さらに新商品全機種はEU（欧州連合）RoHS指令^*4に適合しているなど、環境に配慮した設計を行っています。

　当社グループは「地球内企業」としてより良い地球環境の実現のため､「東芝グループ環境ビジョン2050」を策定し､総合環境効率を2000年度を基準として2050年度までに10倍（ファクター10）に高めることを目指します。効率の良いエネルギー供給機器の開発や､環境に配慮したオフィス・家電製品の製造､販売を通じて､2025年度に1億1,770万トンのCO2削減の寄与などの地球温暖化防止をはじめとした､資源有効活用､化学物質管理を通した地球との共生や豊かな価値の創造のための取り組みを行っていきます｡

新商品の概要

商品化の背景と狙い

　現在、小型HDDはモバイル用PCだけでなく、ポータブルメディアプレーヤーやデジタルムービーカメラをはじめとするデジタル家電などのさまざまな用途に活用されています。また、ハイビジョン映像の普及や、高画質化、高音質化の需要拡大により、大容量データの保存の機会が増え、HDDにはさらなる大容量化が求められてきています。
　当社は1.8型としては業界最大の記憶容量である240GBのHDDをはじめ、異なる記憶容量を持つ複数の機種をラインアップに加えることで、お客様の幅広いニーズに応えていきます。

新商品の主な特長

新商品の主な仕様

* カスタマーオプションとして記憶容量60GBも商品化

(注)1メガバイト（MB）は1,000,000バイト、1ギガバイト（GB）は1,000,000,000バイトで計算しています。