ニュースリリース

当社として初めて実施する欧州での照明事業ブランドのコンセプト展示について

世界最大規模のデザイン展示会「ミラノサローネ」で、「あかり」文化を表現
2009年02月12日

 

ミラノサローネで展示する「Overture」のイメージ画像

  当社は、イタリア・ミラノ市で開催される世界最大規模のデザイン展示会「ミラノサローネ」注1に当社として初めて参加し、市内の図書館を会場に、「Overture」(序曲)と題したインスタレーション注2を実施します。当社が欧州において照明事業ブランドのコンセプト展示を行うのは初めてで、この展示を通し、欧州における当社の新照明システム事業のブランド認知向上を図ります。

 当社は1890年に日本で初めて白熱電球を実用化しました。当社の新照明システム事業が掲げるブランドコンセプト「人と環境に調和したあかり文化への貢献」には、人々の暮らしを快適に豊かにし、明るく照らしたいという創業時の思いと、より良い地球環境の実現のために、先導的な役割を果たす地球内企業としての強い意志がこめられています。照明は、単にその場を明るくするだけではなく、その場にいる人々へ安らぎを与えるなど、感情や感性へ訴えかける情緒的価値があると考えています。この価値を「あかり」と捉え、今回の展示「Overture」では、白熱電球からLEDへの光源の大きな変革と、次代の「あかり」を表現しています。

 無数のアーチ形の鏡により構成された展示空間には、ナス形の電球を模したオブジェが複数吊り下げられています。鏡のアーチは過去と未来をつなぐ窓を表しています。オブジェにはLEDが内蔵され、人が近づくとそれに呼応して瞬き、手で触れるとまるで生きているかのように鼓動します。視覚や触覚など様々な感覚を通じて、オブジェと鏡が織りなす空間を体験するインスタレーションにより、当社が人の生活をやさしく暖かく包む「あかり」文化を作り続けていくことを発信します。

 当社は、2010年度中をめどに一般白熱電球の製造を中止することを決定しました。今後はLED照明をはじめとした環境調和型製品の創出と既存製品を置き換える事業活動を推進し、2020年度の照明事業の売上高1兆円を目指します。

照明事業ブランドのコンセプト展示「Overture」 概要

展示期間 : 2009年4月22日~27日(11:00 ~ 20:00)

会場    :  イタリア・ミラノ トルトナ地区「デザイン・ライブラリー」

出展内容 : 「Overture」

         次代の「あかり」の表現を体感して頂くインスタレーション

アートディレクション : 株式会社 東芝

プロダクトデザイン  : 株式会社 東芝 、 takram design engineering

会場構成 : 株式会社 松井亮建築都市設計事務所

展示面積 : 約176m2


 当社グループは「地球内企業」として、より良い地球環境の実現のため「東芝グループ環境ビジョン2050」を策定し、総合環境効率を2000年度を基準として2050年度までに10倍(ファクター10)に高めることを目指します。効率の良いエネルギー供給機器の開発や、環境に配慮したオフィス・家電製品の製造、販売を通じて、2025年度に1億1,770万トンのCO2削減を目指し、地球温暖化防止、資源有効活用、化学物質管理を通した地球との共生や豊かな価値の創造のための取り組みを行っていきます。

注1 サローネ国際家具見本市、サローネ国際インテリア小物見本市、サローネ国際照明見本市などのフィエラ見本市会場で開催されるイベントと、同時期にミラノ市街各所において様々なブランドが独自の催しを実施するフォーリ・サローネと呼ばれるイベントを総称し、「ミラノサローネ」と呼ぶ。世界最大規模のデザインやブランドの展示会で、2008年実績でフィエラ見本市会場来場者は約35万人。当社はフォーリ・サローネに参加する。

注2 場所や空間を、作品として鑑賞者に体験させる芸術。