ニュースリリース
ウェスチングハウス社による原発制御装置供給メーカーの買収について
2009年07月31日
当社のグループ会社であるウェスチングハウス社は、米国の原子力発電所向け制御装置供給メーカーであるCS Innovations,LLC(以下CSI社) の株主と、同社の買収に関する契約を締結しました。
CSI社が開発したFPGA(Field Programmable Gate Array)注1を用いた制御システム技術は、原子力プラントの安全系デジタル制御システムに適用できる技術として、米国原子力規制委員会(Nuclear Regulatory Commission)の認証を今年3月に取得しています。ウェスチングハウス社は、CSI社のこの技術を、既設原子力発電所の安全系制御システムのリプレースに適用していきます。
また、現在、米国では、30基以上の原子力プラントの新規建設が計画されていますが、ウェスチングハウス社は、米国で14件のCOL申請が行われている「AP1000™注2」に本技術を採用した制御装置を採用します。
現在、世界各国において、電力の安定供給と地球温暖化防止の観点から、原子力発電プラントの新規建設や既設プラントのさらなる有効活用などに対する需要が急速に高まっています。このような背景のもと、今後とも当社およびウェスチングハウス社は、市場の要望に応え提案、受注活動を展開します。
- 注1
- 機能や論理ゲート間の接続などを、プログラムできる集積回路。
- 注2
- 従来型の軽水炉プラントに静的安全設備を大幅に採り入れることにより、安全性と経済性をさらに向上させた最新型の加圧水型原子炉。米国の原子力規制委員会(NRC:Nuclear Regulatory Commission)の型式認定を取得済。
CSI社の概要
設立: | 2004年 |
代表者: | Steen Sorenson(スティーン ソレンソン) |
売上高: | 約2百万米ドル |
所在地: | 米国アリゾナ州 |
事業内容: | 原子力発電所向け制御装置 |