ニュースリリース

日本企業初の米国政府による原子炉供給メーカーの認定取得について

2009年10月08日


 当社は、このほど、米国原子力規制委員会(NRC)より米国型ABWR原子炉供給メーカーとしての認定を受けました。これは、NRCによる監査の結果に基づくもので、日本企業としては初めてです。

 今回の認定は、当社が本年2月に受注した、サウス・テキサス・プロジェクト3号機、4号機(STP-3/4)向けに原子炉を供給するにあたり、設計および品質管理に関して米国の原子力規制の要求を満たしていることを立証するものです。

 監査の対象となったのは、磯子エンジニアリングセンターおよび府中事業所の原子炉の設計および品質保証部門です。監査の結果、NRCは、当社の設計、試験検査に関わる品質保証システムおよび許認可対応体制が、米国原子力規制の要求を満たしていることを確認し、当社はSTP-3/4向け原子炉供給メーカーとして日本企業初の認定を取得しました。これを受けて、当社は2016年以降のSTP-3/4の営業運転開始に向け、更に準備を加速していきます。

 なお、STP-3/4は、米国政府による原子力発電所新規建設の債務保証の最終候補プラントに挙げられております。

 今後も、当社は、原子力事業拡大に向け設立した「東芝アメリカ原子力エナジー社」と、STP-3/4を推進し、北米における原子力ルネサンスを牽引するとともに、電力の安定供給と地球温暖化防止に向けて、原子力のリーディングカンパニーとして貢献していきます。

注 米国型ABWRは、NRCにより米国で設計認証を受けたABWR型原子力発電所