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業界最大記憶容量200GBを実現した車載用2.5型HDDの商品化について

2010年04月15日
MK2060GSCの写真



 当社は、業界最大注1記憶容量200GBを実現した車載用2.5型ハードディスク装置(HDD)「MK2060GSC」と100 GBの「MK1060GSC」を商品化し、8月から量産を開始します。

 「MK2060GSC」は、磁気ヘッドやディスクの磁性層の改善により、車載用HDDとして、業界最大記憶容量である200GBを実現しました。また、平均シーク時間の改善や内部転送レートの向上注2など、データ処理速度を高速化しています。さらに、耐振動性を約25%向上注3させたほか、広い温度範囲、気圧範囲での動作を可能にするなど、車載用HDDに求められる厳しい動作環境仕様を満たした商品です。

 本商品は、当社の車載用HDDとして初めてハロゲンフリーを実現しました。また、EU(欧州連合)RoHS指令注4への適合や、製品ライフサイクルにおけるCOの削減など、人と環境に配慮した商品です。

 当社は2001年に世界で初めて車載用HDDを商品化し、2010年3月には累計で出荷台数1,400万台を達成しました。車載用HDDに求められる耐振動性をはじめとした厳しい動作環境仕様を満たす商品を提供することで、約75%注5の高い世界市場シェアを維持しています。

注1
車載用2.5型HDD商品として、2010年4月15日現在。(東芝調べ)
注2
従来機種「MK8057GSC」の平均シーク時間16msecから12msecに向上。内部転送レートは424.8Mbpsから757.6Mbpsに向上。
注3
従来機種「MK8057GSC」の耐振動性は19.6m/s2(50~500Hz)、新商品「MK2060GSC」の耐振動性は24.5m/s2(50~200Hz)。
注4
RoHS:Restriction of the use of certain Hazardous Substances
EU(欧州連合)で、コンピュータや通信機器・家電などで特定有害物質(鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、PBB(ポリ臭化ビフェニール)、PBDE(ポリ臭化ジフェニルエーテル))の使用禁止を定めた指令。2006年7月から施行。
注5
2009年一年間で。(東芝調べ)

新商品の概要 

型名

記憶容量

外形寸法

質量

特長

MK2060GSC

200GB


(W) 69.85mm
(D) 100.0mm
(H)  9.5mm


98g

(max.)

車載用HDDとして

業界最大記憶容量200GB

MK1060GSC

100GB

商品化の背景と狙い 

 近年、カーナビ等に使用する車載用HDDは、高い耐振動性や厳しい環境温度への対応などの動作環境仕様を満たすだけではなく、カーナビ等の高機能化によりさらなる大容量化が求められています。そこで、当社は従来機種に比べ耐振動性を向上させ、車載用として業界最大記憶容量200GBを実現したHDDを商品化しました。当社は今後も車載用、PC用、エンタープライズ用などそれぞれの用途でのニーズに応え、HDDの商品化を進めていきます。

新商品の主な特長 

1.車載用HDDとして業界最大記憶容量200GBを実現【MK2060GSC】

 当社の独自技術により磁気ヘッドやディスクの磁性層を改善し、車載用HDDとして業界最大記憶容量である200GBを実現しました。

2.高速データ処理を実現

 従来機種(「MK8057GSC」)に比べ平均シーク時間を約25%改善し、内部転送レートを約78%向上させるなど、データ処理速度を高速化しています。

3.従来機種に比べて静音化を実現

 シーク時の騒音を当社独自の静音シーク技術により、「MK8057GSC」の26デシベル(dB)から23dBに低減しました。

4.高い耐振動性を実現

 車載用HDDには、PCなどに搭載されるHDDに比べ、2~3倍の高い耐振動性が要求されます。当社は、可動部品の軽量化や筐体の高剛性化を図り基本構造の耐振動性を向上させるとともに、ヘッド位置を的確に補正する制御技術を採用しています。これらの技術により、24.5m/s2(50~200Hz)という耐振動性を実現し、安定したデータアクセスが可能です。

5.厳しい環境温度への対応

 車載用HDDには、PCなどに搭載されるHDDに比べ、厳しい環境温度への対応が要求されます。当社は、磁気記録技術、部品信頼性技術により、従来機種同様、動作時-30℃ ~ +85℃、非動作時-40℃ ~ +95℃を実現しています。

6.低気圧環境での動作を実現

 HDDの磁気ヘッドは、高速回転しているディスク表面の空気流を利用して、ディスク表面から約10万分の1mmの高さで浮上しています。当社は空気力学を駆使した東芝独自のヘッド浮上設計技術を適用することで、気圧低下による浮上量低下を最小限に抑え、海抜5,650mに相当注6する495ヘクトパスカル(hPa)という低気圧でも使用可能としました。

注6
参考値(国際民間航空機関の換算式によります。温度などの条件によって異なります。)

7.環境への配慮

(1)当社の車載向けHDDとして初めて本体全体のハロゲンフリーを実現

 本商品は、当社の車載向けHDDとして初めてハロゲンフリーを実現し、塩素および臭素を対象として、濃度を自主基準値以下(それぞれ900ppm以下で合計1,500ppm以下)に管理しています。

(2)ライフサイクルによるCO2排出量削減効果MK2060GSC】

 本商品は、装置の消費電力を抑えることや、原材料製造時の環境負荷を減らすことなどにより、製品ライフサイクルにおけるCO2削減効果として年間230グラム(g)注7のCO2を削減しています。

注7
2000年度モデル「MK2016GAP」との比較。当社のLCA(ライフサイクルアセスメント)評価法による。
(3)RoHS指令に適合

 2006年7月施行のEU(欧州連合)RoHS指令に適合しています。

当社グループの環境ビジョンについて

 当社グループは「地球内企業」としてより良い地球環境の実現のため、「東芝グループ環境ビジョン2050」を策定し、総合環境効率を2000年度を基準として2050年度までに10倍(ファクター10)に高めることを目指すものです。効率良いエネルギー供給機器の開発や、環境に配慮したオフィス・家電製品の製造、販売を通じて、2025年度に1億1,770万トンのCO2削減の寄与などの地球温暖化防止をはじめとした、資源有効活用、化学物質管理を通した地球との共生や豊かな価値の創造のための取り組みを行っていきます。

詳細は以下をご覧ください。
URL: http://www.toshiba.co.jp/env/jp/management/vision2050_0_j.htm

 新商品の主な仕様 

MK2060GSC

MK1060GSC

記憶容量

200GB

100GB

ディスク枚数

1

ヘッド数

2

1

平均シーク時間

12msec

回転数

4,200rpm

インターフェース

Serial ATA

インターフェース速度

1.5Gbps

外形寸法

(W)69.85mm×(D)100.0mm×(H)9.5mm

質量

98g(max.)

エネルギー消費効率注8

0.0040

0.0080

区分名

d

温度特性

動作時

-30℃ ~ +85℃

非動作時

-40℃ ~ +95℃

気圧特性

(高度)

動作時

495hPa(5,650m) ~ 1,050hPa(-300m注6

非動作時

193hPa(12,000m注9) ~ 1,050hPa(-300m)

耐振動性

動作時

29.4m/s2 , 3G(8~50Hz)

24.5m/s2 , 2.5G(50~200Hz)

19.6 m/s2 , 2G(200~500Hz)

非動作時

49m/s2 , 5G(10~500Hz)

1メガバイト(MB)は1,000,000バイト、1ギガバイト(GB)は1,000,000,000バイトで計算しています。
注8 省エネ法で定める測定方法により測定した消費電力を省エネ法で定める記憶容量で除したものです。
注9 参考値(理科年表によります。温度などの条件によって異なります。)


お客様から商品に関するお問い合わせ先:

HDD事業部
TEL : 03(3457)2445

 

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