ニュースリリース

「東芝グループ CSRレポート 2010」の発行について

2010年06月22日
「東芝CSRレポート 2010」の表紙の写真

 当社は、「東芝グループ CSRレポート 2010」を6月23日に発行します。当社グループのCSRレポートは2004年から発行し、今年で7回目となります。今回のレポートでは、当社が考える二つの「インテグリティ」に基づき東芝グループのCSR経営を報告しています。

 本レポートの「インテグリティ報告Ⅰ」の「社会に対して誠実に向き合い、積極的に責任を果たす」では、社会的課題に対する当社グループの事業と責任を明確化しています。特に「地球環境への貢献」をCSR経営の最重要課題と位置づけ、当社グループの製品やシステムにより2020年度に年間7億5千万トンのCO2排出抑制効果注1を上げるということを掲げています。

 また、「インテグリティ報告Ⅱ」の「経営や財務の健全性を追求する」では、当社とステークホルダーの皆様が重要だと考える項目を検証し、国際規格「ISO/DIS26000」注2が定めた中核主題に従い報告することで、CSRに対する国際的な要請に応えています。

 当社では、社会からの信頼向上のため、今後も「東芝グループ CSRレポート」を充実させ、ステークホルダーの方々とのコミュニケーションをより重視していきます。

 「東芝グループ CSRレポート 2010」の英語版、中国語版については、8月に発行する予定です。また、「東芝グループ CSRレポート 2010」および関連データは、「CSRページ」(http://www.toshiba.co.jp/csr/)にて6月23日からホームページ上でも公開します。また、冊子の送付はホームページからの申し込みで受け付けます。

注1
従来製品・平均的技術と比較した排出抑制効果を算出し、過去出荷分を含めた稼働中の全東芝製品の単年度分の貢献量を積算。
注2
企業に限らず組織の「社会的責任」(Social Responsibility)に関する第3者認証を目的としない国際ガイダンス規格。ISO(国際標準化機構)において2001年から検討がはじまり、2005年に規格作成がスタートし、2010年12月に発行される予定。100カ国近くの政府、産業界、労働界、消費者団体、NPO/NGO、専門家の六者ステークホルダーによる協議の積み上げによる作成プロセスをとっている。

CSRレポート 2010の主要掲載事項

1.インテグリティ報告Ⅰ「社会に対して誠実に向き合い、積極的に責任を果たす」

 当社グループの最重要課題と位置づけている「事業を通じた地球環境への貢献」の実現に向けて、3つの「グリーン」を追求する「エコ・リーディングカンパニー」としての取り組み事例を報告しています。

(1)Green of Process:

「生産活動における企業の責任を果たすこと。」
 当社は、今後 生産高に関わらず温室効果ガス排出量を1990年度比40%減の水準を維持する目標を掲げました。その取り組みとして、7月に着工する四日市工場新製造棟の省エネ対策を紹介しています。

(2)Green of Product:

「環境に配慮した製品・サービスをお客様に提供することで、地球環境に貢献すること。」
 2009年度に認定した環境調和型製品(ECP)の紹介をしています。また、2010年度からは、環境調和型製品(ECP)の新基準を設定し、あらゆる製品について環境性能を徹底的に追求していくことを報告しています。

(3)Green by Technology:

「電力の安定供給と地球温暖化防止という社会的課題に取り組むこと。」
 次世代電力網スマートグリッドに活用できる「監視制御システム」や「メータデータ管理システム」などを紹介しています。

2.インテグリティ報告Ⅱ 「経営や財務の健全性を追求する」

 2010年12月発行予定のSR(社会的責任)に関する国際規格「ISO/DIS 26000」の公開された原案をもとに、7つの中核主題(組織統治、人権、労働慣行、環境、公正な事業慣行、お客様への対応(消費者課題)、コミュニティ参画および開発)に分類して報告しています。

3.ステークホルダーの方々との対話を通じて頂いた意見を紹介

 当社は、毎年、「ステークホルダーの皆様と東芝グループの双方が重要と考える事項」という観点で報告内容を吟味し、検討しています。そこで、今回、5つ(従業員、環境、リスク・コンプライアンス、お客様満足、被災地支援)の項目に関する当社とステークホルダーの方々との対話を通じて頂いた意見を紹介しています。

CSRレポートに関するお問い合わせ先:

CSR推進室
TEL : 03(3457)2395
CSRレポートダウンロードページ
URL :  http://www.toshiba.co.jp/csr/jp/report/index_j.htm