ニュースリリース

電気自動車向けSCiB事業の加速について

2010年07月02日

 当社は、三菱自動車工業株式会社の電気自動車搭載に向けて、二次電池「SCiB」を採用した電池システムの共同開発を推進しています。SCiBの持つ優れた長寿命性能、急速充放電性能、高い安全性能が評価されています。

 今回開発中の電池システムは、SCiBセルを組み合わせた電池モジュールを採用しています。SCiBの長寿命性能により、利用に伴う航続距離の変化を抑え、より耐久性の向上した電気自動車の実現が可能です。

 SCiBの電気自動車向けセルは、独自の負極材の採用等により、高い安全性と急速充電を可能にしています。さらに、電池の耐久性により、電池交換時に発生する廃棄物の削減を通して、環境負荷の低減にも寄与できます。

 当社は、SCiB事業を成長性の高い新規事業と位置づけており、2011年から生産を開始する新潟県柏崎市の量産工場では、電気自動車などの電動車両用途向けや、スマートグリッドなどで利用される電力貯蔵向けの量産を計画しています。当社は今後も市場における需要急増にタイムリーに対応できる体制を整えるとともに、電気自動車への搭載に向けた開発を加速し、同事業の拡大を図っていきます。