ニュースリリース

米国における電車用電気品の受注について

2011年01月20日

 当社は、ワシントン首都圏交通局(WMATA)向け地下鉄電車用駆動システム及び車両情報システム、北東イリノイ州地域公社(METRA)向け2階建電車用駆動システムをそれぞれ受注しました。いずれの受注に関しても、契約は当社の米国現地法人である東芝インターナショナル米国社(TIC米)が行いました。

 WMATA向け受注は、昨年8月に、川崎重工業株式会社の米国現地法人Kawasaki Rail Car, Inc. (KRC)がWMATAから車両一式を受注したもので、このたびTIC米がKRCと428両分(受注364両と別途内示分64両含む)の車両用モーター、インバーター、ギアなどの駆動システム及び車両情報システムの納入に関する契約を締結しました。なお、今回の契約には、オプション(最大320両分)が付随しており、オプションが全て行使された場合の総契約数は748両分となります。
  また、METRA向け受注は、昨年9月、日本車輌製造株式会社(以下、「日本車輌」)と住友商事株式会社(以下、「住友商事」)が住友商事の米国現地法人である米国住友商事会社を主契約者として、METRAから車両一式を受注したもので、TIC米が日本車輌に対して2階建電車160両分のモーター、インバーター他駆動システムを納入することで合意しているものです。
  いずれも製造は、大半をTIC米で行う計画で、WMATA向けは2012年1月から、METRA向けは2011年10月から順次納入を予定しています。

 現在、米国ではワシントンやシカゴなどの都市交通の既存電車の更新や高速鉄道の新設などにより鉄道車両に対する需要が高まっており、2015年までに電車案件だけでも6,000両以上の新規購入計画が見込まれています。
  当社は交通システム事業における海外売上比率を2009年度の約4割から2015年度に約7割に引き上げることを計画しており、今後も市場規模の拡大が見込まれる北米地域を重要地域の一つとして位置づけ、受注活動を積極的に展開しております。

 当社は今回の受注を機に、米国をはじめとする海外における電車用電気品や機関車などの受注活動をより積極的に行い、交通システム事業の2015年度の売上高2,000億円以上を目指します。

 受注概要 

1.ワシントン首都圏交通局向け地下鉄電車用電気品について

(1)受注品目 車両用モーター、インバーター、ギアなどの駆動システム、車両情報システム
(地下鉄電車428両分:364両 + 別途内示分64両含む)
(2)納入時期 2012年1月以降順次

2.北東イリノイ地域鉄道公社向け2階建電車用電気品について

(1)受注品目 車両用モーター、インバーター他駆動システム(2階建電車160両分)
(2)納入時期 2011年10月以降順次