ニュースリリース

スマートコミュニティ事業拡大に向けたHEMS事業の取り組み加速について

経済産業省からHEMS導入事業への対象機器登録事業者として採択
2012年04月10日

株式会社 東芝
東芝ライテック株式会社

東芝グループは、スマートコミュニティ事業拡大にあたり、HEMS事業の取り組みを強化しています。

このたび、東芝ライテック株式会社は、経済産業省が3月に公募した「平成23年度エネルギー管理システム導入促進事業(HEMS導入事業)」において、同社が提供するHEMS関連機器が、一般家庭などでの電力需要調整効果を高めるエネルギー管理システム「HEMS機器」として、補助金対象機器に採択されました。これを契機に受注活動を加速していきます。

今回、補助金対象として登録された機器は、パッケージ機器 「HEMS Aパック01」(BTR12-A01)と「HEMS Aパック02」(BTR12-A02)の2種で、東芝ライテックから、5月7日より発売します。このパッケージ機器は、HEMSサーバと家庭をインターネットで接続するために必要なホームゲートウェイ「ITアクセスポイント」と、家庭内の電力使用量を計測する「IT電力計測ユニット」で構成されます。これら機器と、家庭にあるPCやタブレット端末等を活用することにより、住宅で使用される空調、照明をはじめとする家電機器の電力使用量を「見える化」する機能(分電盤の主幹及び分岐回路毎に測定したデータ)、空調を遠隔制御する機能を実現することができます。また、機器の制御として、スマートコミュニティアライアンス(JSCA)のスマートハウス標準化検討会より「公知な標準インターフェイス」として推奨された「ECHONET Lite」に対応することが可能となり、使用者は住宅内のエネルギー管理を効率的に行えます。

本補助金により、日本国内において民生用住宅を所有し、当該住宅に設置する個人または民生用住宅の所有者に貸与する法人は、登録された「HEMS機器」の購入に対し10万円の補助を受けることが可能となり、HEMS導入が本格化することが見込まれます。特に、東北被災地での復興住宅向け、電力不足対策としての省エネ導入ニーズの対応に応えられる有効な仕組みとなります。

東芝グループでは、2002年から連携してホームITシステム「フェミニティ」事業を推進し、家電を制御するための標準インターフェイス「ECHONET」を採用するとともに、フェミニティ倶楽部とITアクセスポイントによるクラウド環境でのサービス提供を進めてきました。今後、「HEMS機器」の市場導入を加速させるとともに、太陽光発電・家庭用蓄電池・燃料電池などの新エネルギー機器と家電を効率的に制御するようHEMS関連技術の開発を進めていき、HEMS事業の取り組みを加速していきます。

注 HEMS(Home Energy Management System):家庭向けのエネルギー管理システム

< 見える化の画面 > 

「エネルギーモーター」のイメージ図
「エネルギーモニターの詳細内訳」の図

<HEMSの構成図> 

「HEMSの構成図」のイメージ図


 <登録パッケージの構成>

パッケージ名称

HEMS Aパック01

HEMS Aパック02

型番

BTR12-A01

BTR12-A02

ITアクセスポイント

BTR-4010AZ

BTR-4010AZ

IT電力計測ユニット

NWDNP-BX02

NWDNP-BX02-LN

設置・設定工事

標準工事

標準工事

<登録パッケージ機器の発売日>

2012年5月7日