ニュースリリース

「第7回日中省エネルギー・環境総合フォーラム」における協力合意事項について

当社から6件が推進モデルプロジェクトに認定
2012年08月06日

 当社は、本日東京で開催された「第7回日中省エネルギー・環境総合フォーラム」において、経済産業省及び中国国家発展改革委員会から、6件のプロジェクトが日中省エネ・環境ビジネス推進モデルプロジェクトに認定されました。

 当社は、当社のエネルギー・環境技術により、中国の持続的成長と省エネ・環境問題という課題解決を支援することで、中国の環境保全型社会の実現に積極的に貢献していくとともに、中国における社会インフラ事業の拡大を目指します。

認定されたプロジェクトの概要

1.錦州市スマートコミュニティモデルプロジェクト技術協力
  中国遼寧省錦州市と、同市において計画されるスマートコミュニティプロジェクトに関して、当社が技術協力を行う旨の覚書を締結。同市で計画されるスマートコミュニティプロジェクトに対して、国内外のさまざまなプロジェクトで培ったスマートコミュニティ関連技術の提案を行う。

2.天津経済技術開発区での分散電源普及モデル共同推進
  天津濱海能源発展有限公司、中国能源建設集団有限公司天津電力設計院、天津奥華能源技術諮詢服務有限公司、株式会社みずほコーポレート銀行、株式会社エネ・ビジョンと共同で、天津経済技術開発区で分散電源導入普及モデル事業を推進する。中国国家発展改革委員会が目標としている「天然ガス分散電源の推進に関するガイドライン注1」に沿って、各社が省エネルギー・環境保護の領域における新規プロジェクト及び既設改造プロジェクトに積極的に参加し、分散電源導入を推進していくもので、低炭素化と循環経済社会の構築に継続的に貢献する。

注1国家発展改革委員会は、2020年までに5,000万kWの天然ガスによる分散型電源システム導入計画を発表している。

3.清華大学との共同研究(4件)
(1)水車ランナの流体・構造連成解析手法の開発
  CFD(Computational Fluid Dynamics:数値流体力学)とFEM(Finite element method :有限要素法)を組み合わせた流体・構造連成解析手法、処理手法を開発すると共に、当社より提供する模型試験結果を用いた検証並びに解析精度の改善検討を行い、設計ツールとして確立する。

(2)火力発電所からの燃焼後二酸化炭素回収技術の研究
  当社と清華大学で進めてきた二酸化炭素回収システムの研究開発の研究成果を踏まえ、CO回収性能の更なる向上を目指す開発を共同で実施する。

(3)地熱バイナリ発電用新媒体の開発
  混合媒体のシミュレーションに精通している清華大学と共同で、地熱バイナリ発電向けに環境に優しく経済的且つ高性能な新媒体の開発を実施する。

(4)SCiBTMを用いた車載電池システムの開発とマイクロEVへの適用
  安全性・長寿命・急速充電特性・低温特性等の特長を持つ当社製2次電池SCiBに、清華大学が開発するバッテリー制御技術等を組み合わせたマイクロEVを共同開発し、走行性能等の実証を行う。