ニュースリリース

最先端災害対応ロボット技術の開発成果を公開

過酷な災害現場での作業を想定
2013年02月20日

独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
株式会社移動ロボット研究所
株式会社日立製作所
株式会社東芝
三菱重工業株式会社
学校法人千葉工業大学
CYBERDYNE株式会社

 人間が入り込めないような過酷な災害現場で災害状況の把握や機材の運搬、復旧活動を行うためのロボット技術の開発に取り組んできたNEDOの「災害対応無人化システム研究開発プロジェクト」が今年度で完了、開発した9分野のロボット技術を千葉工業大学・芝園キャンパス内の共同研究施設で公開しました。
 ロボット技術は、自然災害や原子力災害、産業施設全般の事故や災害などを想定して開発されたもので、プロジェクト終了後は委託先の企業や大学等が災害現場での実用性を高めるための課題に取り組む予定です。

NEDOのプロジェクトで開発した災害対応ロボット技術の写真
NEDOのプロジェクトで開発した災害対応ロボット技術

1.背景

 東日本大震災(2011年3月)以降、様々な災害現場に対応可能な汎用性、迅速に投入可能な機動性、過酷環境下での耐久性等の課題があることが明らかとなりました。また、様々な災害や重大事故等に対し、我が国の災害対応ロボットの技術水準のより実践的な向上を図り、災害対応技術の強化を図るとともに、実際の被災現場における有効な対応手段として活用することが必要となっています。
 そこで、NEDOでは、平成23年度から、災害や重大事故等によって家屋、産業・公共施設等が被災し、作業員の立ち入りが困難となった状況において、速やかに状況把握、機材等の運搬、復旧活動を行うための災害対応ロボットの開発として「災害対応無人化システム研究開発プロジェクト」を実施してきました。
 この度、本プロジェクトの終了にあたり、最新開発成果を集めて一斉に初公開するものです。

2.プロジェクトの概要及び開発成果物一覧

 別紙のとおり。

3.今後の予定

 「災害対応無人化システム研究開発プロジェクト」は、平成24年度をもって終了いたしますが、NEDOは今後も、本プロジェクトの成果が被災現場に実際に投入され、課題の解決に活かされるよう、経済産業省をはじめとする関係機関、企業等と協力してまいります。
 また、我が国が世界に誇るロボット技術の更なる向上、ひいてはロボット産業の競争力の強化と発展に努めてまいります。

添付資料