ニュースリリース

コロンビア イサヘン電力との地熱発電開発に向けた覚書締結について

コロンビア初の地熱発電所建設へ
2015年02月18日

 当社は、コロンビア共和国イサヘン電力株式会社(ISAGEN S.A. E.S.P、以下「イサヘン電力」)と、発電出力50メガワット級の地熱発電所の開発における協業に向けて検討を開始することに合意し、このたび覚書を締結しました。覚書は当社とイサヘン電力のほか、西日本技術開発株式会社(以下「西日本技術開発」)、シュルンベルジェ株式会社(Schlumberger、以下「シュルンベルジェ」)との4社間での締結になります。今回の合意に基づき、イサヘン電力が同国カルダス県ビジャ・マリア市に開発する地熱発電所について、4社が共同で実現可能性調査(FS)と建設、運転に取り組む予定です。

 イサヘン電力はコロンビアの公的電力会社であり、開発予定の地熱発電所は、同国・同社にとって初の地熱発電所となります。西日本技術開発が全体のエンジニアリングとFSを請け負い、FSは2年間にわたり行われる予定です。FSの結果を受けて実現可能と判断されれば、2020年の運転開始を目指し、当社が発電所の建設と蒸気タービンや発電機などの主要機器の供給を、シュルンベルジェが蒸気を発生する井戸の掘削と蒸気輸送設備の供給を担当する予定です。

 コロンビアの主要な電源は水力発電であり、当社もこれまで同国に38台、6062メガボルトアンペア相当の水車発電機を供給してきました。同国にとって水力発電が電源の主力である一方、イサヘン電力は、気候変動への影響の軽減に貢献するという同社の経営方針に基づき、二酸化炭素排出量の削減に貢献でき、クリーンかつ再生可能な発電方式である地熱発電の導入に力を入れています。当社はこれまで世界中で培ってきた地熱発電のノウハウを活かし、主要機器の開発・供給などを通して、コロンビアにおける地熱発電事業に貢献していきます。

 当社は、1966年に日本国内初となる岩手県松川地熱発電所に20メガワットの地熱蒸気タービン・発電機を納入して以来、北米、中南米、東南アジア、アイスランドなど世界各国に52台、約3400メガワットの発電設備を納入し、世界トップの24%のシェアを占めています。

 当社は、今後も世界各地で受注活動を展開し、地熱発電、風力発電、水力発電、太陽光発電など多様な再生可能エネルギーの安定供給に取り組んでいきます。

 

出典:Bloomberg New Energy Finance (2014年8月)

地熱発電用蒸気タービン(イメージ)

 

地熱発電用蒸気タービン(イメージ)